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先日、医療系プロピッカーの奈良原先生と外科医同士のお話をしたときも、自然と天野先生の話になるぐらいのスーパードクター。共感できるところが多いです。

特に、父君を心臓手術で亡くしたことが、心臓外科を続ける支えになっているとのこと。
私は、18歳の時に兄を交通事故で亡くしたことが、今でも生き方、働き方に大きな影響を与えていると思っています。

私のような野良外科医が、較べるのもおこがましいですが、プロ野球選手がイチロー選手に一歩でも近づけるように頑張るように、日々研鑽を重ねます。
常に最悪な事態を普段からシュミレーションしておくことは医療従事者の職業病なのかもしれません。

「いま目の前で話しているこの人が突然不整脈を起こし心肺停止に陥ったら、まずは気道確保と胸骨圧迫を開始してAEDと救急要請を・・・」

「いまそこの茶屋で餅を食べてるおばあさんが窒息してハイムリッヒ法が効果なかった場合は調理場の刃物で気管切開・・・」

「いまこのスクランブル交差点に車が突っ込んで何名もの人が致命傷を負ったら歩行可能者をまず退避させ歩行不能者の呼吸・爪・手の反応をチェック・・・」

元々救急救命医だったこともあるかもしれませんが、産業医業務がメインとなった今でもふと頭の片隅ではよくこんなことを考えている気がします。

心臓は1分1秒を争う臓器です。
そして3分止まったら脳が死にます。
だから社会復帰まで視野に入れた対応を行うためには本当に迅速かつ冷静な対応が必要。

医師としての生き方考え方も様々でしょうが、私が今までお会いしてきた心臓外科医の先生方はまさに「人生を捧げている」といった表現が適切だったかと思います。

手術後の24時間は病院から離れることはしないし、休日の外出も1時間で病院に駆けつけられる範囲内。

救急外来で私がまず救命を行いその間に心臓外科医の先生が緊急オペの準備をしオペ終了後はICUで私が管理する、といった連携が必要だったこともしばしばで、今思い返しても心臓外科医の先生には尊敬&感謝の念しかありません。

一方で、そんな心臓外科医でも可能な部分は働き方改革ができないものかと今では産業医としての職業病なのかそんなことを頭の片隅で考えてしまいますね。
ゾーンに入っている人のエピソードとしてはとても面白いですが、凄すぎて、どうやって自分がその境地にたどり着けるか?の参考にはならないですね。。。

「目に入ってくるだけではない情報がいろいろあります。それにどれだけ関心を持てて、物事を仕上げるためにその関心を取り込めるか。一つひとつの末節な部分を解決できるか。」
この部分は、今日の堀江×落合対談に通じるものがありますね。結局細部を詰めきれるかどうかが、一流とそれ以下を分ける。
これだけの偉業をなして「まだ俺はひよっこだ」、という感覚。それが凡人との差なのでしょうか。朝から身が引き締まるようです。
スポーツ選手となんら変わりなし。集中力、体力、洞察力の究極まで行くと、冷静に俯瞰している中に情熱を感じる。一流の人たちが持つゾーンが凄い。
プロフェッショナルは、どんな状況でも、仕事(手術)と成果(患者さんの回復)に集中する。

自分の仕事とは何か?
その成果とは何か?
ここを明確にしてブラさないこと。
非常に簡潔に物事を整理している。頭の中がクリア。どんな状況にも対応できる。これに技術があるわけだから、質も高い。プロや。
年400…。とにかく現場に立ち続けるというのは本当に大切なんですね。それにしても、毎日人の生死と向き合う仕事をしていると、どこか達観するんですかね。
「この間、私より13歳上の福島孝徳先生という脳外科のスーパードクターと出会って非常にインスパイアされ、考えが変わりました。うわっ、あと13年やらないと、この人の域まで行かないんだ! 自分は世の中の人が認めてくれるようなこともやってきたし、けっこういい線いっている外科医だと思っていたけど、まだ俺はひよっこだ、と。」(記事引用)

「道」を究めようとする者に終わりはない。心臓外科手術の文字通り名医である天野篤さんのインタビューを呼んで、六代目・尾上菊五郎の有名な辞世の句を思い出した。

「まだ足らぬ 踊りおどりて あの世まで」
ハンパなく凄い