マレーシア大富豪が教える「裸一貫から成功する方法」

2017/5/15
独自の視点と卓越した才能を持ち、さまざまな分野の最前線で活躍するトップランナーたちが、時代を切り取るテーマについて見解を述べる連載「イノベーターズ・トーク」。
第82回は、テクスケム・リソーセズ会長の小西史彦氏が登場する。
石川県七尾市で薬問屋と薬局を営む家に長男として生まれた小西氏は、東京薬科大学を卒業後、就職はせず、家業を継ぐこともなく、24歳の時、身一つでマレーシアに渡った。
29歳の時、マレーシアのペナン島で起業。蚊取り線香を製造販売し、後発ながらトップシェアを獲得した。マレーシアで開業した回転ずしチェーンの「すし金(SUSHI KING)」は、今や115店舗。現地で「すし」の代名詞となっている。
また、吉野家と提携して20店舗を展開し、おたふくソースは今年2月にハラル認証を取得、本格的な生産販売に入る。
東南アジア諸国連合(ASEAN)を中心に、製造業や商社、飲食業など約50社を傘下に置く複合企業体、テクスケム・リソーセズを40年余りで築き上げた小西氏。
マレーシアの経済発展に貢献したとして、同国国王から、民間人に与えられる最高位「タンスリ」の称号を授与された。
なぜマレーシアだったのか? なぜ裸一貫から異国の地で成功することができたのか?
小西氏の成功術は、国内での競争に明け暮れ、汲々と暮らす日本人に、生き方のヒントを与えてくれるだろう。