習近平政権の強国外交の根底にある「恐れ」

2017/4/15

中国人の深い知恵

このところの中国の周辺外交は、どうひいき目に見ても、うまくいっていない。
中韓しかり、日中しかり、中台しかり。中国の共産党指導部が習近平体制になって5年近くが経過するが、習近平外交の成果というものについて、ほとんど印象がないはずだ。むしろ、周辺国・地域とは、相互不信が増しているように見える。
そのことが、朝鮮半島を含めた、東アジアの大きなリスクとなっている。
周辺との摩擦は、そのほとんどが、中国の「強国」を過剰に意識した外交姿勢を原因としているように映る。では、なぜ中国による反応が、過剰になってしまうのか。
そこには中国という国家と、習近平という指導者に深く根を張る心理的な恐怖感があるからだ。