ANAの逆張りで成功した「空飛ぶ電車」
今回、登場するのは日本初の格安航空会社(LCC)、Peach Aviation代表取締役CEOの井上慎一氏。誰もが失敗すると思っていたLCC参入だったが、予想をくつがえし業績を伸ばし続けている。航空業界の常識を破る独自戦略を採用する井上CEOだが、実は、楠木氏の著書からも影響を受けていた。
プレミアム会員限定の記事です
今すぐ無料トライアルで続きを読もう。
オリジナル記事 7,500本以上が読み放題
オリジナル動画 350本以上が見放題
The Wall Street Journal 日本版が読み放題
JobPicks すべての職業経験談が読み放題
LCCの先駆けとなった米サウスウエスト航空が「空飛ぶバス」を合言葉にしたのと近いものを感じます。日本人には電車のほうがなじみがあるので、空飛ぶ電車でよいでしょうね。
日本のLCCの課題は「コストカットをして安全なのか」という問いに真正面から答えることだと思います。答えは当然Yesで、世界でもずば抜けて厳しい日本の航空局の審査・監査を受け、既存大手と変わらない安全品質を実現しています。エアアジア・ジャパンの就航が遅れているのは、厳しい審査をいまだ突破できていないからではとも言われています。
航空業界では航空局の監査を突破するのは当然のことですが、1年に1回受ける耐空審査で機体を厳しくチェックしている様子や、毎日の整備・点検作業、運航乗務員やディスパッチャーによる気象解析の様子など、一度ご覧いただければ、皆さんに安心して乗っていただけるはずです。こういった点を上手にアピールする必要があると考えています。
楠木先生が「戦略ストーリーの達人たち」と対談する連載「稼ぐ力とその中身」。今回は、フーシャピンクの機体で有名なLCC「Peach」CEOの井上慎一さんとの対談を4回連続でお届けします。
コンセプトを「空飛ぶ電車」と定め、顧客ターゲットからビジネス客とツーリストを外す、未経験者ばかりを採用するなど驚きの戦略で業績は好調。その戦略の中身に、迫ります。
マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか