【大友啓史】『龍馬伝』で革命を起こしたら「退社」がちらついた
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【第15話】大河ドラマ『龍馬伝』を撮ることになった大友啓史さんは、「闘えるスタッフ」を集めます。「あの頃の私はちょっとおかしくなっていて、『龍馬伝』をやるということは私たち作り手も革命をしなきゃいけないと、真面目にそう思っていました」。そんなサイドストーリーがあったとは。
文中に出てくる作品は、すべて見ているので、仰せのことは、とてもよく分かります。
『龍馬伝』の映像美は革新的であり、そのリアリティは今でも追随を許さないものがあります。
大河ドラマという最も保守的な番組に、大きな革新を行った大友氏に拍手を送ると同時に、これからの作品にも大いに期待しております。イノベータズ・ライフでは創業者の話が多い中、大友さんの組織の中での立ち回り方、苦労が語られていて、新鮮に感じます。
『ハゲタカ』も『龍馬伝』も、それまでのNHKのドラマにはない引き込まれ方をしました。それがどちらも大友さんによるものとは知らず、ただ作品として忘れられませんでした。
『龍馬伝』では、当時勤めていた大学をロケ地として使ってもらいました。広報担当として立ち会いましたが、確かに複数カメラでの長回しが印象的でした。特に弥太郎を演じた香川照之さんの演技の幅がすごく、同じカットであっても長回し故の微妙な流れの違いによって、発する言葉や間の取り方が異なっていて圧倒されました。実は大河ドラマほどの大きなロケを受けたことがなかったので、大学内では懸念も出ていましたが、改めて受けて良かったと感じました。
これだけ強烈な印象を残す作品を作り上げ評価が高まる時期に、逆にNHKを辞めることを考えるというのは不思議な感じもしますが、きっと「組織の中で上手くやっていこう」という思考では、こうした突き抜け方はできないのかもしれませんね。