延命治療はやめてください…「終末期治療の中止を求める意思表明書」

コメント

注目のコメント

• 奈良原 裕

  菊名記念病院 心臓血管外科 専門医

  ・2017年04月02日

  人類は健康で長生きを望み、10年間で2〜3年ずつ平均寿命を延伸させ、近年のテクノロジーの進歩は、その加速度をさらに上げようとしています。
  
  インテリジェンスの高さに限らず、人は誰もが最期のぎりぎりまで健康で、逝くときは苦しまずにさっと逝くことを望んでいると思います。ところが、現実の医療現場はそうでもなく、本人も家族も担当医師も望んでいないような終末期を送っている人たちがいます。
  
  これだけ明瞭に、力強く、けれども冷静で、医療の現実を見通した上で明確な基準を示した意思表示に対しては、私たち医師はもちろん家族でさえも、本人以外の死生観を介入させることは罪だとさえ感じます。
  
  多くの人たちの終末期に関わってきていますが、自分の終末期の意思表示をきちんと出来るのか、誕生日までまだ少しありますが改めて問い直してみたいと思いました。