【冨山和彦】「ネットビジネス」の終わりの始まり

2017/4/6
AI、IoT、ロボット、ビッグデータによる第4次産業革命はビジネスのかたちをどう変えるのか。経営共創基盤CEOの冨山和彦氏は、AI革命で「産業構造」「稼ぐ仕組み」が激変するとは指摘する。AIが経営に与えるインパクトを著した冨山氏の新著『AI経営で会社は甦る』。同書の第一章の一部を5日連続で掲載する(全5回)。
第1回:デジタル革命第3期。リアルとシリアスの時代へ
第2回:日本企業が避けるべき「2つの負けパターン」
第3回:デジタル革命の時代は、経営者の時代だ
AIの進化と「S(シリアス)の世界」
大きなイノベーションが起きる時期には、いくつかの技術的なブレイクスルーとそれを「稼ぐ力」のある産業へと結びつける大きな社会的なニーズが存在する。
「産業革命」という名前のつく時代には、必ず技術的なシーズサイド、供給サイドの大きな進化と、社会の側のニーズサイド、需要サイドの増大とが、ダイナミックに相互作用して、新たな産業や社会システムが生まれるイノベーションが起きている。
しかるに第四次産業革命期と言われる今、シーズサイドでは、ここまで述べてきたようにAI、IoT、ビッグデータに関連する領域で、数々の量的、質的ブレイクスルーが多重的、複合的に起きており、その威力は、従来のスコープをはるかに超えて、幅広い産業分野に及ぼうとしている。