【新浪剛史×楠木建】日本のカルチャーが持つ強み
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海外に住んでもう10年ですが、アジア人ではなく日本人として特徴的なポイントは、とにかく気を使うこと。中国人でもインド人でも、母国からお土産を持ってきてその包装方法からネタにする人種は我々だけか(笑)と。「何かトラブルがあったとしても「ちょっと風呂入るか」と温泉につかるような文化」は欧米だと「パブ行くか」的な話ですかね。リーダーズとか観てると昔の方が上司が部下を風呂や飲みに誘うケースが多いような気もしますが。今は全般的にかたい文化になってるのか。
「日本はすばらしい」と自画自賛に陥るのではなく、日本のカルチャーの魅力を戦略的に使えれば、どの業界にとっても強力な差別化になるはずです。
先日、ネスレ日本も、抹茶を第3の柱に位置づけると発表しましたが、抹茶の威力は絶大。茶道もさらに国内外で広がってほしいですね。「ビーム社の社長もお茶が大好き。何度も何度も呼ぶうちに、今ではお茶が大好きになっていますし。こういうカルチャーの持っている強みは、どんどん使うべきでしょう。」(記事引用)
ここでは「お茶」が日本文化の象徴として記号化されている。しかし言うまでもないが、「お茶」は世界中の国や地域で飲まれ、消費量としてもコーヒーと双璧の飲料だ。
そのコーヒーでいえば、明治以降の日本の喫茶店文化は戦後のある時期(1970年代)にひとつの文化的頂点を打った。いま日本でもブレークしているブルーボトルコーヒーの創業者が、日本の喫茶店文化に惚れ込んで創業したのは有名な話。
個人的には、「洋服」に最も日本的コンテンツを感じる。社会階級的な規範の縛りがほぼない日本では、若者を中心に、実にクリエイティブで楽しいファッションが次々と発信される。原宿が世界のクリエイターの注目を集め、定点観測されていることは、実に興味深い。
ついでに言えば、ハワイのアロハシャツに日本の着物起源説があるが、それが事実とすれば、実に日本的だ。卓越した編集力、環境適応力こそ、日本文化の真髄といえる。