ローマ帝国とアメリカ。寛容性を失った大国の行く末は

2017/3/31
歴史を学ぶ意味の一つは「未来を読み解く」ことにある。歴史上の出来事を丹念に見ていくと、そこには現代社会と類似しているシーンが数多く見られるからだ。特に失敗の歴史を学ぶことで「そうならないためには、どうすればいいか」という教訓を得ることができる。
第5回では、古代ローマ史を専門とする本村凌二・東京大学名誉教授が、衰退するローマ帝国と現代アメリカ社会を比較し、今後、アメリカが直面する課題を説く。