スタジアム・アリーナで儲ける秘訣ドイツの事例に見るスポーツビジネスの鍵
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ある日本企業が川名さんと同じ質問をアリーナのCFOにした際の返答を共有しましょう。「あなたの国のスポーツ産業ではクラブやアリーナは顧客管理やチケッティングを自分で持たないって言いましたよね。私たちからすればそれでどうやってビジネスをやるのか不思議です。顧客を知らないで採算とれるビジネスモデル作れるのですか?」と。
文中にもありますが、この運営会社はデータによって顧客を知る力とその情報に基づいたエンタメ提供力をコアに、地元クラブのビジネスとマーケティング機能のフルアウトソーシングを受けています。
ビジネス音痴なクラブがスタジアムを保有して統合型ビジネス展開をするのもいいですが、スポーツ&エンタメのビジネスセンス溢れる企業が音楽やマルチスポーツイベントのエンタメ事業を運営し、スタジアムを保有するのもいいと思います。ちゃんとしたビジネスセンスでやればクラブブランドできちんとスタジアムが運営されます。
NP人生初追記:
ビジョンのあるクラブというのは値段がどうだからやらないとか安けりゃやるとかではなく、やるためにどうするかしか考えません。また、バイアスではなく事実に基づいて判断するでしょう。
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CRM 月額2,814円/人
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欧州主要リーグから米MLS、ブラジルやメキシコ、アジアのサッカークラブも多く導入しているERP(3人の会社でも日本で使ってます)
http://www.lotusbc.co.jp/欧州のスポーツ事例に明るくないので、このSAPの運営するドイツのアリーナの話はとても興味深く拝読しました。特に下記2点は代々木やこれから新設する有明アリーナを始めとする各種施設設計にあたって重要な示唆がありますね。
・「アリーナの成功の秘訣は多目的にすること」
・「即日搬入出の動線設計も含め、多目的を実現するためのアイデアとテクノロジーが盛り込まれていること」
また、「ファンとの絆を強めるためにモバイルは非常に重要」としてファンアプリを進めているところ、ビジネス可視化もさすがSAPの素晴らしい取り組みですね。
気になるのは、このユーザー周りのアプリからバックエンドの導入・運用も全てSAPが行っていることで、本当にペイするの?というところ。アリーナ保有者&オペレーターだからできるんだろうなぁと。
追記: 馬場さん、コメント戴きありがとうございます。仰る通り、顧客を理解することこそコンテンツホルダーがやらなければならないことだと思っています。ただフロントからバックまでSAPのピカピカのシステム入れるのはハードル高そうだな…という趣旨でした。その後今治の記事を拝見して、この規模でも⁈と驚いた次第です。