ネスレのヒット商品は社会問題の解決案だった 高岡社長が語るCSVの実践と「新しい時代」のマーケティング
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注目のコメント
本文中には出てきてませんが、「ネスカフェ・アンバサダー」も、顧客である企業内の潜在的な課題を発見しそれを解決するという、ネスレの有名なマーケティング事例ですね。本記事の事例も、''根本的'' にはそれと同じものにあたると思うし勉強になります。
(以下、本文より抜粋)
「この21世紀において『マーケティングとは何か』を一言で説明すると、それは『顧客の問題解決』となる」記事に出てくる「CSV」(Creating Shared Value:共通価値の創造)の考え方についてのポーターによる解説はこちら。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110516/219999/?ST=smart
それに対してネスレのHPがこちら。
http://www.nestle.co.jp/csv/whatiscsv
これらを踏まえて本記事を読むにつけ、CSVが社内で議論され、共通言語となっていることが想像されます。経営に関する同社のリテラシーの高さに圧倒される思いです。かつては、多少の環境への負荷や消費者利益の犠牲のうえに利益を稼ぐことに対する免罪符として、”申し訳程度に”やっていた活動がCSRでした。
ネスレやダノンなどは「社会問題の解決」をCSVという形で経営の根幹に昇華させて、さらに業績を拡大しているところに本気度や凄みを感じますよね。
巨大投資家のブラックロックがCSV経営を重視していることからも、CSVはもはや経営の方手間などではなく、今後、経営の中心に据えることがスタンダードになっていくし、何それ?という会社は消費者からも資本市場からも支持を失っていくでしょう。
CSV経営は「なんちゃって」でやっても外からはすぐにバレてしまうので、ネスレやダノンのように相当の”覚悟”を持って”本気で”やらないとお話しにならないものでもあります。
それだけに、各社のこれからの取り組みに興味がありますし、グローバル企業を中心にそんなうねりが大きくなっていけば、「地球温暖化はでっち上げ」と吠えて環境問題に背を向けるトランプおじさんなんかには関係なく、素敵な世の中をつくっていけると期待しています♪