超格差大国・アメリカの不都合な真実
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注目のコメント
共感します。アメリカの「旧財閥」の富と権力を描く「ダークマネー」や、「格差社会」問題に警鐘を鳴らす経済学者ジョセフ・スティグリッツの本などを読み、ここに書かれている問題について、ここ数年、少々勉強しているところです。
「キャピタル・ゲイン税」が低いことは、「シリコンバレーブーム」のひとつの要因で、当地においても「給料よりストックオプション」「みんな投資家になりたい」という風潮。クリントン政権のときにキャピタル・ゲイン税がどんと下がったことは、「ドットコム・バブル」の追い風になりました。
「オプション・ミリオネア」に対する嫉妬が、ミドルアメリカのシリコンバレーへの反感を生んでいます。それはわかるのですが、その人たちが選んだのが、究極の「遺産相続で大金持ちになったトランプ」とういうのは本当に皮肉なことです。
<追記>岡村さん、情報ありがとうございます。トランプのカネの後ろ盾は誰なのだろう、とずっと思っていたのですが、ヘッジファンド長者でしたか。なるほどです。やはり旧財閥の連中と同様、リバタリアンなのでしょうね。大富豪達の政治権力の行使で最近注目されているのは、最強のヘッジファンドであるルネッサンス・テクノロジーズのロバート・マーサー。娘と合わせてトランプ最大のスポンサーと言われていて、狂人バノンを生み出した極右メディア、ブライトバートの創設にもかかわっている。
追記
ホントに年収2,000億円の人なんているのかというコメントあるけど下記リンクにあるように、昨年のファンドマネージャーの報酬トップは15億ドルだから2,000億円弱。上記のロバート・マーサーのボスで、ファンドへの自己投資からのリターンも含めた数字。
ルネッサンスのメダリオンというファンドは過去40年で費用差し引き後に年率平均40%という驚愕のリターンを上げているから、例えばシモンズはファンドに1,000億円出していたらそこからのリターンが400億円。メダリオンはマネフィー5%、成功報酬44%と費用も異例の高さだから、運用資産1兆円でグロスリターンが70%とすると、マネフィーが500億円、成功報酬が3,400億円でファンドへの収入が約4,000億円で、シモンズは引退しているから取り分20%として800億円。他にもREIFとか外部向けファンドがあって、メダリオン程ではないにしても高いリターンをあげていて、そこからの報酬もあるから2,000億円位になる。
実際にシモンズはここ5年間毎年コンスタントに2,000億円位の報酬得ていて、自分も凄い数学者だったから世界的な数学や理論物理の研究所作ったり、自分が所有するカリブ海の島に世界的な研究者集めて研究会やったりと楽しそう。
https://www.forbes.com/pictures/mdg45ekhgi/1-james-simons/アメリカ型資本主義の病理がよくわかります。
一般情報である程度解っているつもりだったが、アメリカの社会体制がこれ程まで金融に牛耳られていたとは知らなかった。
企業の利益の50%程度が株主に還元されていた80年代はまだ、企業における株主価値を論ずる事が出来たが、還元率が100%近い現在では、一般労働者を搾取する資本家以外の何者でもないでしょう。
戦後の日本や欧州は、アメリカ型とは一線を画する社会資本主義で歩んで来たが、確かに90年代頃からアメリカ型に染まりつつある。日本の未来をデザインする意味でも、非常に貴重なケーススタディーがこれから色々出そうで、期待できる。