【山崎元×永濱利廣】会社は「ブランド」で選んでいい

2017/3/21

絶対王者、三菱商事のアキレス腱

──人気企業ランキングの傾向について論じてもらいます。今年は、ベスト3を三菱商事、三井物産、伊藤忠商事と、商社が独占しました。

山崎　興味深いのが、人気業界ランキングでは「コンサルティング・調査」が1位なのに、人気企業となると三菱商事と三井物産が圧倒的に支持されていることです。

永濱　業種としてはコンサルがいいと思いながらも、行きたい会社の名前を聞かれると、誰もが知っている三菱商事と三井物産を選んでしまうあたりに高学歴大学生の心理が見え隠れしますね。

コメント

注目のコメント

• 永濱 利廣

  第一生命経済研究所 首席エコノミスト

  ・2017年03月21日

  ここには掲載されてませんが、理系のランキングで20位が[未定]となっており、研究に没頭している感が出ていて興味深かったです。いざとなれば学校推薦もありますし、院に進学する選択肢もありますからね。
• 山崎 元

  経済評論家

  ・2017年03月22日

  故・ピーター・ドラッカー氏曰く「最初の仕事はくじ引きである。最初から適した仕事につく確率は高くない」。新卒での就職は、スタートに過ぎません。就職を「一生の選択」だなどと考えずに、大いに頑張って下さい。
• 麻野 耕司

  Knowledge Work 代表取締役CEO

  ・2017年03月21日

  一般的に、高学歴学生に人気のある会社はマスコミや金融などの規制業種や三菱⚫︎⚫︎や三井⚫︎⚫︎のような財閥系が多い。
  
  何年経っても日本では地上波のテレビ局の数は変わらないと思うし、三菱が持っている丸の内の土地はGoogleが何千億円出しても売らないと思う。
  
  持てない者が持てる者に挑むのは、想像しているより難しい。
  
  個人的にそういう就職に共感するかは別にして、高学歴の学生がそういう会社に行きたいと思うのは当然だと思うし、非常に合理的だと感じる。