【佐山展生×ムーギー・キム】尊敬できる人に出会うと、人は変わる

2017/3/23
NewsPicksは1月に三菱地所と共催で、イベント「丸の内ビジネス酒場」を丸ビル1階マルキューブ・隣接するMarunouchi Café × WIRED CAFEを舞台に開催した。
本イベントの特徴としては、NewsPicks内にある各カテゴリー(ビジネス、テクノロジー、キャリア・教育、政治・経済)をリアルの世界に再現することをイメージし、人気ピッカーによるトークセッションを実施した。
そのトークセッションの中から、佐山展生氏、ムーギー・キム氏によるセッションをリポートする。(全4回)

ただならぬ関係

佐山 酒場イベントですから、フランクにいきましょう。実は、ムーギーさんと私はただならぬ関係なんですよね。
ムーギー それはもう、深すぎる関係です。実は佐山さんと私は、中学・高校が同じなんです。
(会場、驚き)
佐山 京都の洛星高校ね。しかも干支も同じで、2回り違いの巳年です。
ムーギー さらに、仕事の業界も重なっています。佐山さんはプライベート・エクイティ業界の重鎮ですが、私も業界の下っ端で働いてきました。
佐山 本当に共通点が多いですよね。
今日のテーマは「キャリア」です。ムーギーさんは学生の時、自分のキャリアをどう考えていましたか。
ムーギー 高校生の頃までは、お笑いをやりたかったんです。爆笑ブーイング(関西ローカル番組)のようなテレビ番組出演を目指して友達と2人で漫才をしていました。
洛星高校はとても自由な校風で、学校から何かしろと一切言われなかったので、自分で何かを見つけてやってみようと思いました。
佐山 へえ。大学生の時は何をやっていたんですか。
ムーギー 大学で、私のキャリアの方向性が変わりました。人間って、尊敬できる人に出会うと変わるものなんですね。
佐山 そういう人は洛星にはいなかったんですね。
ムーギー そうなんです(笑)。……というのは冗談で、洛星には素晴らしい尊敬できる方がたくさんいましたが、佐山さんと出会うのが遅すぎました(笑)。
佐山 2回り違うからね。それで、ムーギーさんが出会った尊敬する人とは?
佐山展生(さやま・のぶお)/インテグラル代表、スカイマーク会長
1953年、京都府生まれ。76年、京都大学工学部卒業。94年、ニューヨーク大学大学(MBA)、99年、東京工業大学大学院社会理工学研究科博士後期課程修了。帝人、三井銀行(現三井住友銀行)を経て、98年、ユニゾン・キャピタル、2004年、GCA(現GCAサヴィアン)、07年、インテグラルを共同設立。現在、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授、京都大学経営管理大学院客員教授などを兼務。

吉本興業にいきなさい

ムーギー 竹中平蔵さんです。この丸の内では嫌いな人もいるかもしれませんが(笑)。私は慶應義塾大学だったので、竹中先生が指導教官でした。