日本精工、時価総額1兆円を支える新たな柱
日本経済新聞
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(以下記事抜粋)
市場で評価がじわりと高まっているのが、自動車のAT(自動変速機)向け軸受けの予想を上回る成長だ。
AT(自動変速機)の多段化で販売が伸びている日本精工のベアリング(軸受け)
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AT(自動変速機)の多段化で販売が伸びている日本精工のベアリング(軸受け)
「これほどのスピードで普及するとは」。同社幹部も驚くのが自動車の基幹部品であるAT(自動変速機)の多段化だ。自動車のエンジンの動力を車輪に伝える役割を果たすATは段数が増えると燃費や乗り心地が改善するとされる。以前は6速(段)程度が標準的だったが、最近では10速ATも登場した。実はこの流れが日精工の業績に大きく寄与しようとしている。
ATを多段化すると、その分、部品点数が増えて大きなスペースが必要になったりタイヤの駆動範囲に影響ができたりといった問題を抱えやすい。機能を落とさずATの小型化を進めるために求められたのが日精工の軸受けだ。耐久性などが他社より優れているとされ、利益率も日精工のほかの自動車関連部品に比べて高いため「収益への貢献度は大きい」(日精工幹部)という。
実は自動車向け事業は中期的に苦戦するとみられていた。これまで業績をけん引してきた電動パワーステアリングについて、納入先日系メーカーの対象車種の生産が終了。SUVやピックアップトラックといった海外で好調な車種でも、ライバルが強みを持つ「ラック式」と呼ばれる技術が主流となったためだ。