【佐々木圭一】「伝え下手」が「伝え上手」になった理由
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注目のコメント
ははは。面白い。なにかやって欲しいときに選択肢を出す、というのは子育てで良く使ってますね 笑
あとは「何分までやる?」と自分で決めさせること。
一昔前に「ウケる技術」という本があったのを思い出しました。要約があったので引用しておきます
1. 思ってもいないことをオーバーに言う
過剰なテンションで思ってもいないことを言う技術。
(悪い例)「大丈夫、ちゃんと電話するよ」
(良い例)「絶対電話するから!食費削っても電話代は払うから!」(感情をオーバーにこめすぎる)
2. 極端に下手に出る。
女性を守るために地雷を調べる。
3. 詭弁
ヘリクツをつけて説得すること。
ex.(動物園へのデートの誘いが断られたときに、)「俺、マングースと戦うから行こうよ。」と女の子を粘り強く説得する。
4. 勘違い
物事を都合よく解釈すること。
(彼女の手料理をごちそうになって)「うまい・・・まさか俺を太らせて自分だけのものにする作戦か?」
5. パロディ
有名な歌やフレーズを会話の流れに当てはめる。
6. ディテール化
話の細部を具体化して、ころがす。
ex.女「手間のかからない子供が欲しいね」男「オギャーって泣きながらフロムAを小脇に抱えて産まれてくるみたいな?」
7. 深読み
相手の行動の裏を読む。
ex.(入国審査でとめられて)「俺のジーンズがケミカルウオッシュだからかな」
8. 便乗
あつかましく相手にねだる。
ex.上司「ラーメンおごってやろうか」部下「大盛りでお願いします」
9. 裏切り
相手に次の行動を読ませておいて、逆を言う。
ex.「最近はやってるお店教えてあげるよ。マクドナルドって知ってるかな?」
10. ミスマッチ
話の文脈と違うものを組合わせる。
ex.女「アボガドがすきなの」男「俺の上半身アボガドだよ」
11. 天丼
一度ウケた言葉を再登場させる。
12. 韻を踏む
ex.「学力は伸びてないけど、背は伸びてる!」就活の合同説明会にたまに借り出されるのですが、ブランド力の高い企業さんは黙っていても学生さんで埋まるのですが、そうでないと学生さんをブースに集めるために呼び込みみたいなことをしないといけません。
小心者の私はこれが大変苦手で、「聞いていきませんか?」と声を掛けてもスルーの連続で心が折れそうな思いをすることが多かったです(笑)
が、あるときふっとひらめいて、「コンサル興味ありますか?」と声を掛けるようにしたところ打率がめちゃくちゃ上がりました。yes noで答えられる質問だから無視しづらいし、合同説明会に来ているくらいの緩い志望度の学生さんでコンサルへの興味にnoと答える人はあまりいないんですよね。yesと言われたらあとはブースに引っ張り込むだけ、しかもかなり自然についてきてくれます。
こんな簡単なことでコミュニケーションって変わるのか・・・と自分の中では革命的でした。そんな体験を思い出します。アポ取りを我が社でアウトソースせずに自社でやっているのはこうした伝え方も含めた言葉のチョイスを研ぎ澄ますため。10, 30, 60分と長ければ長いほど実はアピールするのはかんたんで、時間が短い方が難易度が高くなります。アポ取りは3秒の世界、言葉のアートなんですね。
例えばやりがちなのは、電話した時に、「お時間よろしいでしょうか?」と聞いたりしちゃう、これは断りやすいから、こんなことは心理的にも絶対聞いちゃだめみたいな鉄則だったりします。
言葉は相手を丸め込むものではなく、相手に気持ちよく仕事をしてもらうための道具であり、仕事を遂行する能力だけではなく、人を育てたり、組織を動かしたり、ととても大事な能力。
世に言う話し上手の人じゃないとできない、とかではないのでご安心ください。その証拠に意外と営業の人って話し上手じゃない人が多いと思います。なぜなら苦手だからこそ言葉を鍛錬するという意識が働きやすいから。意識と継続で習得できる能力です。