【プロピッカー】今後求められる「地方創生」のあり方とは
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地方創生は政策として語られることが多いですが、実際に必要なのは地方においてちゃんと稼ぐ事業を作り出し、経済・財政共に自立していくことと言えます。
地方がそれぞれ独自の経済・財政の構造を作り出し、多様な発展を果たしていけば、日本自体も新たな成長のあり方を模索することが可能です。過去の延長線の国からいくらもらうのか、という発想ではない道は、実際には政治・行政ではなく、民間の力こそ問われていると思います。稼ぐ視点から地域の問題を見ていくと、結構シンプルな問題と解決策が見えてくると実践しながら感じています。
複雑に考えすぎず、議論だけでなく実践から回答を作り出すこともまた、極めて大切だなと思います。膨大な予算を、良く分からない名ばかりコンサルにまかせて地方は再生しないので、自分たちで取り組むこともまた大切だと思っています。記事で紹介してもらいました、山岸です。せっかくなので少しだけ補足を。
記事内で特に情報発信に力を入れたいと書きましたが、これは私が福井に移住して実感した危機感からきています。
それは明らかな「人手不足」です。本当に、切実に、地方で働き手がいなくなってきています。(なんと福井県の完全失業率は2017年1月にわずか1.6%!!)
もちろん福井のモノやめがねが売れるための製品PR的な発信も必要ですが、加えて「福井の産業の魅力」をしっかりと伝えていかなければ、後を継いでいく人たちがいなくなり産地としての未来はありません。
ちなみに、具体的に私が移住してきて今の組織に入ってすぐにやったことの1つは、情報が網羅され、魅力が伝わるWebサイトの立ち上げです。地味な取り組みですがこのような基本的な発信もなかなかできていないのが地方です。
福井・鯖江めがね総合サイト
http://www.japanglasses.jp
立ち上げてからは毎月何件もエンドユーザーや業界の人から問い合わせが来るようになり、商談・取引がたくさん生まれていますし、今後もめがねづくりそのもののイメージを変えていきたいと思っています。
これからも未来の担い手と地方の産業をつなげるなどの広義の意味における発信に力を入れていくと同時に、とはいえ日本全体が人手不足の中で「人の手を残すべきところを残し、そうでないところをいかにテクノロジーで効率化するか」ということも長期的テーマとして活動しています。
そんな立場から、Newspicksでどんどんコメントさせていただきますのでよろしくお願いします!地域を活性化するときに、重要なのが民と官の連携で、ここがうまくいかないと最初からリソースが二分されてしまいます。
ただ、民の側のKPIはよりよい結果重視、官の側のKPIは抜け漏れのないプロセス重視になりがちで、価値観のプロトコルがずれやすい。ここをつなぐオープンソースな立場の人が必要になります。
今回のプロピッカーの方々の記事を拝見して、まさにここの役割を強力に推進されている方ばかりだと思いました。皆さんの知見に学ばせてもらいたいと思います。