【ロコンド田中】起業にはやっぱり“理念”が必要だ

2017/3/10
3月7日に上場した、靴の通販などを手がけるロコンド。一度は倒産危機にあったロコンドはどのように立て直したのか。そして、これからアマゾン、ZOZOTOWNなどの強敵とどう戦うのか。上場までのストーリーと今後の成長戦略について、社長の田中裕輔氏に聞いた(全4回)。
第1回:「地獄」から始まった経営者人生
第2回:武器はITと物流。これからの成長戦略
第3回:アマゾン、ZOZOに勝てるのか

企業価値1000億円が目標

──以前、具体的な数値目標として、2020年度に売上高(取扱高ベース)1000億円、営業利益率10%を掲げていました。この目標は今も継続していますか。
それは、ECがほぼ売上高の99%のときに掲げていた目標です。
今は、プラットフォームサービスも始まって、両輪が回ってきています。さらに今は、MANGOという自主ブランドも国内で立ち上がってきています。
ECとプラットフォームサービスは、利益率はもちろん、売上高の計上方法も全く異なります。そのため、単純に取扱高を目標にするのが正しくなくなってきました。
今考えている目標は、「2020年度に企業価値1000億円」です。そのために必要な営業利益の額として、ある程度明確な数字はありますが、今はそこを具体化して設計しているところです。