【亀山敬司】いま22歳なら、DeNAかサイバー、メルカリに行く

2017/3/6
特集「東大・早慶の就活 2018年卒」第2部のテーマは、有名企業社長や官公庁幹部ら各界で活躍する先達が語る 「もし22歳に戻れるなら、あの会社に入りたい」だ。今回登場するのは、DMMの亀山敬司会長。亀山会長の「会社選び」のポイントとは?
行くなら成長率の高いIT系
もしも今22歳だったとしても、やっぱり就職しないと思うね。
俺は、実家がうどん屋とか海の家とか商売していて、子どもの頃からうどんを作ったり、海の家でゴザを敷いたり、客引きしたりしていた。楽しく手伝っていたこともあって、自分で商売したいと、ずっと思っていたからね。
だから、22歳に戻っても、やっぱりサラリーマンは無理だな。今だったらITを勉強して転売をやるとか、カバンに「白い恋人たち」を詰め込んで中国で売るとか、ゲリラ的な商売をやるだろうな。
ただ、今回の企画は「22歳だったらどこに“就職”するか」でしょう。だから、一応考えてみたよ。結論は、DeNA、CA(サイバーエージェント)、DMM、そしてメルカリあたりかな。
俺は自分で新規事業をやりたいから、やらしてくれそうなのは、DeNA、CA、DMM。メルカリは新規がやれそうっていうより、「今ならストックオプションが付いてくる」って噂を聞いたから。「メルカリ株ほしい〜!」みたいな(笑)。
いずれにしても、ITみたいに成長率の高い業界に行きたいね。どんな大手企業でも成長率が低い会社は上がつかえているので、いつまでたってもチャンスは巡ってこないもの。
それに、大手企業はトップが2代目、3代目で創業者じゃない場合が多いけど、IT系には創業者がいる会社が多い。事業を覚えたい俺には、創業者が生きてるのは魅力の1つだよね。
ITの中でも、ヤフーや楽天は大きすぎるかな。両社はもちろん潰れないし、安定企業だけど、一発当てるチャンスは捕まえにくい。みんな優秀で人もいっぱいいるから、活躍の場はそう簡単には見つからないように思う。
決め手は、程よい規模で、新規事業に予算を回す「資金力」と「投資意欲」のある会社だってこと。DeNAもCAもDMMも、少なくとも前向きに投資はしているからね。
もちろんどの会社も、時々下手打った投資もしているけれど、社員からすれば、会社の金で失敗させてもらうのはオイシイよ。
若手が本当の力をつけるには、本や人から教わるだけじゃダメなんだ。自分自身で成功や失敗を繰り返す以外に手はないんだよ。でも、事業で失敗するってのは金がかかるから、その失敗費を負担してくれそうな会社はありがたいよね。
うちなんかでも失敗は山ほどあるけど、失敗を肥やしに自分で考えて動いてくれるやつも増えてきた。「よろしく」って言ったら、「よろしく以上」やってくれるやつ。
今時は言われたことはきちんと出来るやつが多いけど、言わなくても勝手に事業を進化させたり、新しいビジネスをはじめたりするやつはいいよ〜。
「DMM留学」も、英会話チームが勝手に「じゃあ、そろそろ留学でもやりましょうか」って進めてくれた事業だし、太陽光発電事業部でも「とりあえずソーラーよろしく」って言ったら、勝手に勉強して「パーム油発電もやります」って、いつの間にかエナジー事業部に改名しちゃってたよね。
そんな風に社員が育ったらいいよね。社員にとっても会社にとってもいいと思う。俺はいろんな会社の若いやつと飲むけど、そんなやつを時々見かけるのが、その3社かな。
でも、もし俺が英語とか外国語ができる22歳なら、できれば途上国で暴れたいから、中国系企業かインド系企業かDMM.Africaに入りたいな。つまり、どっちにしてもDMMは候補から外せないってことだね(笑)。