【シアトル発】アマゾンの“実験都市”で起きている、小売業の再定義

2017/3/11
シアトルのバラード地区のにぎやかな通り沿いで、少し変わった食料品店が完成しつつある。アマゾンが地元でまたしても新しい実験に取り組んでいる。
仕上げの工事が進む駐車スペースは、背の高いスチールの屋根が車を雨から守る。シアトル市の開発部門に提出した書類によれば、顧客はオンラインで商品を購入し、店舗で受け取る時間を指定する。約束の時間に駐車スペースに車を止めると、店員が迅速に商品を積み込むという具合だ。
エリオット湾をはさんで南のソードー地区でも、アマゾンのドライブスルー型食料品店の工事が進んでいる。2016年12月には、市内でコンビニエンス型店舗「アマゾン・ゴー」の実験を開始。2015年秋にシアトル北部のショッピングモールに開いた実店舗の書店は、全米で5カ所以上に広げる予定だ。