【3分読解】専門家らが分析。アマゾン「無人コンビニ」は何が凄いのか?

2017/3/6

行列ゼロの「超速コンビニ」

「No Lines. No Checkout. No, Seriously.(行列なし、会計なし、マジです)」 これが未来のコンビニのキャッチフレーズだ。
2017年2月、米国シアトル中心部。アマゾンが運営を始めたばかりの無人コンビニ「Amazon Go」の店舗前で、一人の日本人が買い物客の出入りに目を凝らしていた。
アマゾンに詳しい物流コンサルタントとして知られている、イー・ロジットの角井亮一代表だ。
お店の営業時間は、平日の午前7時から午後9時。朝・昼・晩と観察を続けて、とりわけ驚いたのが、ランチタイムの時間帯だったという。
オフィスビルがひしめくシアトル市内では、マクドナルドのようなファストフード店から洒落たレストランまで、お昼の時間帯にはどこも行列ができる。ランチボックスを買うのも、店内で食事をするのも、この混雑は避けられない。
しかし「Amazon Go」の店舗だけが、そんな行列とは無縁だったのだ。
「まるで日本の通勤ラッシュの時間帯に、無数のサラリーマンが駅の自動改札をくぐり抜けていくような状況です。これ、凄いスピードですよ」