沖縄は本当に「貧しい」のか(前編):「格差の島」

2017/3/10
この数年、基地問題を中心に沖縄取材を続けてきているなかで、「沖縄は本当に貧しいのだろうか」という疑問が、いつも脳裏を去来していた。
私が沖縄に滞在しているのは、いつも生活者としてではなく、取材者としてなので、もちろん正確に、沖縄の経済的な現実を感じ取れているかどうか、そこまでの自信はない。ただ、沖縄が「貧しい」という実感は、正直あまりなかった。
本土との距離、小さな域内市場、激しい沖縄戦を経験したダメージなど、種々の要因から、沖縄の経済基盤の構築が他県に比べて大きく遅れていることは間違いない。
ただ、これも日本のなかで相対的に捉えたら、という話であり、道路は隅々まで整備され、みんな車を持っていて、気候もよい。食べ物もおいしい。沖縄に行くたびに「ここに住んでみたい」とのんきに考えてしまう。
「沖縄は貧しい」が議論の出発点