シリア反体制派、ISの拠点アルバブの制圧を発表
コメント
注目のコメント
アルバブ(バーブ)はアレッポの東にあるシリア第8の都市で、アレッポーラッカを結ぶ国道4号線が通る交通の要衝です。
元々ISのアレッポ攻略の拠点でしたが、シリアに侵攻したトルコ軍は、ユーフラテス川西岸を確保すべく、トルコ国境の町ジュラーブルスとアルバブそしてユーフラテス川の西にある町マンビジを結ぶラインを目標に定めました。
この地域を速攻で制圧してクルド領を分断し、あわよくばそのまま東進してISの首都ラッカを落とすことで、シリア戦後秩序をトルコ主導で行うことを目論んだのです。
ところがアルバブで予想外のISの抵抗にあい、3ヶ月もの時間を浪費。
マンビジはクルドにとられて、トルコの目論見は水泡に帰してしまいました。
漸くアルバブからISが撤退した訳ですが、この後当初の予定通りマンビジに向かいクルドと一戦を交えるか、すでに攻略作戦が始まっているラッカに無理に行軍するか、それともトランプに期待して作戦を練り直すか、いずれにせよトルコは難しい決断を迫られることになりそうです。
(尚、この記事ではシリア反体制派となっていますが、実態はトルコの傀儡軍です。軍の主力は実質トルコ軍だと考えられています。)