[ヤンゴン 22日 ロイター] - ミャンマー内務省は、西部ラカイン州でイスラム系少数民族ロヒンギャの男性2人が収監中に死亡したことを警察が隠ぺいしようとした疑いがあるとみて調べている。ロイターが入手した警察の内部文書と、治安当局幹部2人へのインタビューで明らかになった。

この文書は、同国北西部で武装勢力の掃討作戦を進める治安部隊が深刻な不正行為を働いていたことを初めて正式に認めたもの。掃討作戦により、これまでに7万人以上のロヒンギャ族が国境を越えて隣国のバングラデシュに逃れている。

ロイターの取材に対し、内務省は調査が行われていることを否定したが、現地の国境警備隊警察(BGP)の司令官と内務省幹部の1人は文書が信頼できるものであることを確認し、調査されているのはこの件だけではないと語った。

ラカイン州で起きているとみられる残虐行為に対し、国際社会からは行動を取るようミャンマー政府に求める声が高まっている。国連は大量虐殺や性的暴行が行われたとする報告書を発表し、「人道に対する罪」(広義の戦争犯罪のひとつ)に該当する可能性が高いとの見解を示している。

ロイターが入手したのは、ラカイン州のBGPの部隊が作成した「国境警備隊警察による2人の死の隠ぺい」というタイトルの日付のない文書。それによるとロヒンギャの男性2人は10月18日に武装勢力を支援した容疑で逮捕され取り調べを受けていたが、収監中に死亡した。死因は特定されていない。現地のBGP当局者らは2人の死亡について報告せず、2人は他の8人とともに他の警察施設に移送されたと記録している。