【川村元気】「忙しい」はすごく危険
NewsPicks編集部
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バブル時代、全盛期だったユーミンは「純愛3部作」のアルバムを発表しています。
大学生たるものバイト代とローンで車を買い、海へ山へとデート(=恋愛)すべき。そんな時代でした。
これ、今で言う「リア充」ですが、リア充という言葉は元々ネット民がその分かりやすい幸せを「疑わない人々」を揶揄しつつ羨ましがるというちょっと捻りのある出自を持つ言葉。
今では普通に恋愛することさえも「ツッコミの対象」になってしまったりもします。
バブル時代のように「恋愛しないと若者にあらず」の風潮も行き過ぎた抑圧のように感じますが、それでも「忙しいを理由に恋愛しない」、「(自己愛が強いので)振られるのを怖がって恋愛しない」より”マシ”だったかなとも。
体外受精や精子バンクなどが広がっていく時代、最終的には恋愛は「趣味の問題」とされていくのでしょうが、今よりもう少し「競技人口」が増えていく方が楽しい世の中になるような気がします。
私もそういう人を「リア充めっ!」と揶揄しないように気をつけたいと思います(笑)。君の名は。のヒットは、確かに恋愛需要があることを示す結果かもしれませんが、あれも、中身が入れ替わってしまった同士という、ある意味相当お膳立てされた状態がスタートだったので、あれが共感を呼ぶということは、まだまだみんな誰かに背中を押されたがっているということの現れのような気もします。
年初、産業医の大室さんによる「2017年は「俺寝てない自慢終息宣言の年」となる」(https://newspicks.com/news/1978661/)がよく読まれましたが、「俺忙しい自慢」終焉が、恋愛の復活をもたらすのかもしれません。