米中でなく、中東で戦争が起きる本当の理由
NewsPicks編集部
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すなわちテロリストにとっての9.11はこれまでで最大のPR効果を生み出したってことだし、実はもっとコスパがいい方法はいくらでもある。
「もし中国がアメリカに侵攻し、もっとも豊かな地域であるシリコンバレーを占領した時、何を奪うというのでしょうか」とハラリ氏は指摘します。近代以来、ある国が戦争を起こす理由は常に「利益」なのですから(近代以前は「宗教」がありましたが)、知識経済に移行するにつれ、戦争の意味は低下するのかもしれません。
>でもアメリカという象の耳の中に入って、アメリカを怒らせ、結果としてアメリカがイラクを破壊したのです。
インタビューが軍事専門家だったとしたら、この論理には「?」が付きます。日本の読者に少し手加減したのでしょうか。
2003年6月上旬、当時のブッシュ政権のウォルフォウィッツ国防副長官がシンガポールで記者団に「イラクには石油があるから戦争をしたんだ。大量破壊兵器があるからと説明してきたのは、官僚的な名分が戦争実行に必要だったからだ」と、ぶちまけてしまった事実を我々が知らないとでも思っているのかな?
イラク戦争はアメリカを怒らせたわけではなく、アメリカ自体に思惑があったから起こった戦争でしょう。