日本でコストコが成功し、カルフールが失敗した理由
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日本でカルフールが進出したことも知らない世代も多そう 笑
食品会社と直取引できなかったこと、フランスに対して抱くイメージとのズレという分析ですが、前者は納得ですが、後者はそもそもそこまでのイメージを一般人に与えたのかは疑問。
また、仮に前者が実現したとして、生鮮三品のレベルが異様に高くそこはできない中、特売文化の中でEDLPで成功できたかはやはり疑問。
同様の方針で長年かけてようやく定着しつつある西友の成否がその答えなんでしょうね記事に明らかな誤表記があるので訂正しときますと、コストコが倉庫型店舗を展開しているのは現在9カ国です。
ここではプエルトリコ自治区をアメリカに含めてますが、同自治区を1カ国とカウントすると10カ国です。おそらく記事では「10または9カ国」と表記したつもりが何かの間違いで「10 9国」(記事中では10と9の間に微妙な空白がありますね)となったのでしょう。想像ですが。
昨年8月末時点の国別店舗数(世界計715店)は以下の通り。
米国(プエルトリコ含む)501
カナダ 91
メキシコ 36
英国 28
日本 25
韓国 12
台湾 12
オーストラリア 8
スペイン 2
ちなみに、カルフールが34カ国で展開されているという記述は正しいと思います。
この2社の比較の示唆はつまるところ、食品等を扱う大型スーパーは総花的な品揃えでエリア拡大を優先するカルフール型でなく、厳選された品揃えでじっくり各国マーケットを攻略していくコストコ流の戦略が正しいということ。
僕はコストコ川崎店の常連ですが、世界中で販売されてるPBワインのコスパの素晴らしさに加えて、「たけのこの里」とか「味付け海苔」など日本独自の商品が特大サイズで売られている(幼稚園児の息子はテンションMAX)。世界規模のバイイングパワーと地元メーカーとの協業の合わせ技ですね。勉強になりました。ただ、コストコとカルフールは外資系小売という共通点はありますが、戦略的な面における比較対象としてはいかがなものでしょうか。
コストコはまさにホールセール型で、日本人にとっては「娯楽的な要素を含めて遊びにいきたい」という感覚。低売価/海外調達を支えているのは会員制収益であって、上手に顧客とwin-win関係を築いている。
一方で、カルフールはどちらかというと普通のスーパー/GMSに近い。日本における流通小売という、供給過剰から再編が進み、優勝劣敗が鮮明になってきた産業において、差別化なしで勝利するのは難しいです