英蘭系ユニリーバの株価急落-クラフト・ハインツが買収提案を撤回
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注目のコメント
既に、クラフト側は買収の話が噂になっており株価も上昇していました。今後は、クラフト側の株価がどう推移するか気になります。
そもそもどの程度本気の案件だったのか・・Forbesはばっさり文化の違いを指摘『ユニリーバはサステイナビリティなど長期的視野の施策で知られるが、クラフト・ハインツはウォールストリートから容赦ないコストカッターとして知られている』
参考:http://www.forbes.com/sites/antoinegara/2017/02/19/kraft-heinz-withdraws-its-143-billion-bid-for-unilever/#58cafaec231aクラフト・ハインツのスピード感、堂々とした態度、共に学びになります。
実際にM&Aの交渉を進めてみて、融和が困難で机上検討したシナジーが発揮できる可能性が薄いと判断されたのでしょう。シナジーは実際に刈り取る事が非常に難しいので、実際に交渉に踏み込んでから厳しいと判断したら撤退する事は上策と思います。
公にした決定を撤回する事を躊躇せず、堂々と撤回する。M&Aをする目的と、撤退基準が明確だからこそ可能なのでしょうね。
当たり前の様で、私も含め日本企業の経営者はなかなか実行できない事と感じます。
内需が縮小していく中で、M&Aの機会は増えていく事でしょう。先達に学びつつ、チャンスを逃さない素地を作っておきたいと思わせてくれた記事でした。