【中編】トヨタを受け継ぐ男たちの、苦悩と成長の舞台裏
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注目のコメント
山崎豊子や城山三郎など、実在の企業をモデルとした「小説」が面白いのは、暴露感覚ではなく、実際の企業活動が本当にダイナミックで、そこに描かれる人の人生に共感を覚えるから。
NPの記者に勧めらて読んで見て、「へーそうだったんだ」と事実に驚き、「創業家」とは何かを考えさせられた。
欲を言えば、小説としての盛り上がり度と掘り下げ度が低いので、もっとフィクション側に振れば、文庫本で3巻くらいの非常に面白い本になったと思う。その意味で、覆面作者はやっぱりジャーナリストの人かな?豊臣統一がアジア担当の専務だった頃の話、文京区のオフィスで目とパチクリさせた統一さんに『君3月から〇〇に海外駐在ね』と辞令をもらったことを思い出しました。
本にあるように御曹司であるが故の苦悩や葛藤は並大抵のものではないのですが、社員としては、色々な意味で『腫れ物に触るよう』な対応をしなければならず最も上司として仕えたくないのが御曹司でしょうね。(本にもありますね)
その御曹司も幾多の修羅場をくぐり、すでに社長の器の風格がついてきているではないでしょうか。他の企業でパッとしない御曹司や本当のレーサーになってしまった御曹司と比較すると
”凄い社長に成長した人”と言えませんか?
物語の登場人物はあと10年もすればみんな鬼籍に入っています。
そんなジイさんたちがモデルで登場する小説の一つや二つ笑い飛ばしながら酒のネタにする(と思われる)武田剛平のようなおおらかさや豪快さも期待したいですね、虚実織り交ぜているから「小説」なのだと思うのですが、作者の方がこんなに現実とリンクさせて語って大丈夫なのでしょうか。それとも書かれていることは全て「真実」ということなのでしょうか。覆面作家の「小説」についての記事なのに何となくフェアじゃない感じがしてしまいます・・・。