「ロシアと接触」からメディアの争点を「メディアとの対立」にすり替えるのに成功したとするなら、かなりの戦略的な暴言。選挙中と同じ手法

どこかの国でも似たようなことがありますが、メディアが強い第四の権力であってこそ、健全な民主主義が成立します。

【国際】トランプ大統領にとっては「メディアが敵」というよりも、「自分に反対するものは全て敵」であるし、自分にとって「不都合な真実」はそれがどれだけ客観的な根拠に基づいていたとしても「嘘」や「フェイク・ニュース」とされてしまうということなのだと思う。

トランプ大統領については様々な有識者たちが過去のアナロジーに基づいて「ポピュリスト」や「ファシスト」と位置付けるが、そもそも「ポピュリスト」や「ファシスト」の定義がきちんとなされないままに位置付けられることが多いため、どうしても印象論の域を出ない。（ちなみにこの手法は「左翼」や「リベラル」を批判する人たちにも広く利用されている）。

あえて過去のアナロジーというものを用いずに、大統領選と大統領就任後のトランプ氏の言動から評するならば、「情緒が全てに優先する」という傾向である。人間である以上は常に「情緒」というものを切り離して思考し、行動することは避けられないのであるが、トランプ大統領はこの「情緒」を露骨に表し、その「露骨な情緒」こそが多くの人々に支持されているというのが現状であろう。

現時点では「情緒」を露わにする大統領が支持されるがゆえに大統領は「情緒」を露わにするのであって、露わにされた「情緒」の結果として政治や経済が混迷を極めることとなれば、やがて「情緒」露わにする大統領は支持を失い、その正統性にも疑義が呈されることになるだろう。

自分の言動の影響範囲が的確に想像できない人は、「よいリーダー」とは言えない。といつも思っています。

賢明なNews pickの読者はメジャーなメディアはもはや国民をコントロールするツールとして使われているだけで、事実を伝える事は出来なくなっている事はご存知だと思うし、その様な背景もあってNews pickの会員になっているのではないだろうか？ この様なことが周知の事実と知られてきても誰もメディア批判を出来る勇気あるリーダーはいなかった。
ここまで堂々とメディア批判を出来るリーダーがいたか？

ひどいとしか言いようがない。「「フェイクニュース」のメディア（負け犬のニューヨークタイムズ、 NBCニュース、ABC、CBS、CNN）は私の敵ではない。アメリカ国民の敵だ！」

Enough is enough, no?

ストレステストの対象が広がってきたなぁ