科学が実証した、幸せになる4つの条件とは

2017/2/20
独自の視点と卓越した才能を持ち、さまざまな分野の最前線で活躍するトップランナーたちが、時代を切り取るテーマについて見解を述べる連載「イノベーターズ・トーク」。
第68回は、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(SDM)で、「幸福学」を教える前野隆司氏が登場する。
脳・ロボット学者である前野氏の研究室では、1500人へのアンケートをもとに科学的に人の「幸せの全体像」を分析し、明らかにしている。
人が幸せになる方法というと、これまで哲学、宗教、心理学などの分野で語られてきたが、「科学的に解明した」という研究は珍しい。
感謝する気持ちなど、持続的な人生満足度や幸福感を得るための要素は数多くある。
だが、前野氏が指導した学生たちによる研究の結果、幸せな人が持つ性格・行動特性は、わずか「4つの要素」に集約されたという。
すなわち、人はその4つの特性をバランスよく合わせもつと、幸せを実感しながら生きられるということだ。
果たして、その4つの特性とは何なのか。
科学的アプローチによって、世の中すべてを幸せにすることを目標とする前野氏には、企業から「幸せな職場作り」に関するコンサル依頼も舞い込んでいるという。
そんな前野氏に、個人が幸せに働く、幸せに生きるメカニズムと、簡単に実践できる知恵を聞いた──。