【解説②】債務超過に、また会長退任…。誰が東芝を“殺した”のか
NewsPicks編集部
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注目のコメント
今の東芝の体たらくを見て思い出されるのが、東大大学院時代の同期の就職。私自身は別の大学院だったけど、研究室のメンバーの大半は機械工学科に所属していて、修士課程の卒業生には東芝始め大手電機メーカーの就職枠が人数分用意されていた。エンジニア気質で企業経営には関心がない同期たちはジャンケンで、東芝/日立/NECのどこにするか適当に選んでいたけど、東芝を選んだ人には高くついたジャンケンだった。東大工学部から東芝なんて一頃では人生盤石のパスだったけどホント何があるか分からない時代になってしまった。
異論もあると思うが、原子力に注力するということは当時の情勢、原子力ルネッサンスやエネルギー自給率の向上、日本のインフラ輸出という観点から見て妥当な決断だったと思う。ただ、東日本大震災以降で正しい判断(減損処理や戦略の再制定など)ができなかった、こっちは経営者に責任を取ってもらわないといけない部分かと。
殊更に新規事業への投資や進出で失敗したことを袋叩きにする風潮は違うと思う。
経営者は結果で評価されるべきだとは思うが、この記事もそうだけどあまりに結果論が過ぎる気がする。
勿論、不正会計の指示をしたような人は論外。大上段から構えて言うようですが、組織の意思決定メカニズムが崩壊していたことに敗因があるという意味では、第二次大戦中の日本軍と同じ構造なのでしょう。属人的なコンセンサスの「空気」に逆らえない組織。原理原則や正論を声高に言えない組織。埋没費用(サンクコスト)に足を絡め取られ続ける内向きな組織。決して東芝だけの問題ではないと思います。