中国「自媒体」、ライターの新一攫千金術(後編)

2017/2/15
中国で「自媒体(セルフメディア)」ことSNSサービス微信(ウイチャット)の「公衆号(公式アカウント)」を展開する黄佟佟さんたちの「藍小姐与黄小姐」についた広告価格は、最初、紹介記事1本につき3000人民元(約5万円)だった。
それが数カ月で8000元(約13万円)になり、3万、4万とうなぎのぼりに上昇し、現在は6万元(約100万円)になっている。これだけで、過去のメディアの仕事では数カ月分の給料に相当する額である。
値段は数カ月に1度、フォロワーの拡大に従って上げていく。値下げ交渉はしない。価格の決定権は、黄さんたちが握っている、という状況にある。
記事は週に3本ほど。うち広告は1本という割合だ。広告が増えれば、記事も増やす。広告ばかりではファンに嫌われるからだ。さらに、広告記事といっても、単なる宣伝だけでは読まれない。書き手としてしっかりとしたコメントをしたうえで、最後に「商品が欲しいと思う方はこちらへどうぞ」と誘導しないといけない。

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