DeNAがキュレーション事業で38億円の減損処理、事業再開について「決まっていることはない」
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いいタイミングでの減損とも考えられます。四半期最終利益が288億300万円出ている中での処理。
参考までに、IFRSベースの減損の会計上の流れを簡単に整理します。本当はもっといろいろあります。
①MERY運営会社等の買収によりのれん計上
多くの人が誤解していますが、買収対価と純資産の差額がのれんではありません。オフバランスされている無形資産も時価評価して計上するので、のれんは当該差額より小さくなく可能性があります。
②のれんの非償却
もっとも有名なIFRSの特徴ではないでしょうか。規則償却はしませんので、各社買収時ののれんがそのまま残っていたはずです。
③減損の兆候
最低1年に一度は減損テストが必要で、さらに減損の兆候があった際はその都度減損テストを行います。この点、2016年12月の問題顕在化が減損の兆候に該当し、今回の四半期決算で減損テストを行うことになったのでしょう。
④回収可能価額の測定
回収可能価額は割引後将来キャッシュフローか売却前提の公正価値の大きい方です。「キュレーション事業の再開は未定」ということですので、当然将来キャッシュフローは算定できませんし(できたら再開は未定じゃないですよね)、売却価額も決められないでしょう。
ということで回収可能価額は限りなく小さくなります。
⑤減損の認識
帳簿価額から回収可能を引いた金額が減損損失に該当し、今回はのれん全額の38億円ということになったのでしょう。以上。ライターに出した賃金より
減損額は大きいはず。
この一件以降、まとめサイトを
見なくなりましたが、自分でブログなど
文章を書いてみると、出典もなにもなく自分の知識や経験で書く事の難しさを感じました。
また、1文字いくらで、紡ぎ出す文章の仕事について私見ですが
なんというのか、人の創造力や考える行為そのものが軽視されていくようで
危うさを覚えます。
マネタイズだけでなく
ネットで進める事業とそうでない事業の
区別を知らしめた事件とぼくは記憶します。ふるまいさん、安倍さんのご意見に同感。これまでの記者会見内容など踏まえると、手がけていたのは「キュレーション事業だと思っていたら、他サイトから無断でコンテンツを盗用することが横行する事業だった」ということではないかと思います。