タリンマニュアル2.0
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タリンマニュアルが公開されているのに、全くニュースがなかったので、適当に記事を書いてみました。まだ2.0は読めてませんが、1.0が戦争を扱っていたのに対し、2.0は平時におけるサイバー攻撃の国家権力の対応を国際法的にどのように規定するかという内容のようです。
日本の対応は遅れすぎていて、オリンピックに出場するのにラジオ体操をしているかのようですが、地道に進んでいくしかないですが、まさに、東京オリンピックはサイバー攻撃祭りになる悪い予感がします。
政府はホワイトハッカー育成に力を入れようとしているものの、どうしても意思決定者側にあまりに疎すぎる人が多いようで、適切な対応が必ずしもとられていないと懸念する声を漏れ聞きます。
こうした文書を契機として、政府が何をすべきなのかの議論が広く行われることを期待したいです。大変勉強になりました。とりあえず以下のように理解しました。
・サイバー空間での攻撃に対して自衛権を行使したい西側陣営(タリンマニュアルはこちら)と、自衛権を認めたくない上海条約機構系の国々が対立している
・タリンマニュアルの立場でも、自衛権の行使についてはジュネーブ条約により、民用物を攻撃対象としてはならないことが実効性に問題を残すこととなっている
・日本ではサイバー自衛権について周回遅れで、日本国憲法第 21 条第2項「通信の秘密は、これを侵してはならない」があり、自衛的先制攻撃やアクティブサイバーディエンスがかなり制限される不利な状況にある
これでは日本は攻撃されるだけで反撃もできず防衛も心許ない訳ですね・・・。