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PE(PEファンド)の報酬だけに焦点を当てるのはどうかとは思いますが、一応コメントしておきます。PE幹部の報酬は、商業銀行幹部のそれとは本質的に異なります。商業銀行の報酬は、要するに、預金者には人件費分を差し引いた金利を支払い、貸出スプレッドにも人件費分を上乗せするといった形で、消費者からいわば「搾取」しているものです(電力会社の総括原価方式に近い)。一方のPEは、飽く迄も投資家が相手で、世界中の厳しい投資家に対する受託者責任を負いながら仕事をしなければなりません。おおまかにいって管理報酬で固定費を賄い、成功報酬(投資家の儲けの一部をGPが得るもの、通常15%~20%程度)でボーナスを得るというのが基本で、それに加えて幹部は、自己資金投資(GP出資)をしている。ここで商業銀行と異なるのは、投資案件に成功する、つまり、「投資家の利益があって初めて自分たちの利益もある」ということです(これをinterest alignmentと言います)。interest alignmentがあることによって、PEの経営者は、より真剣に投資家への受託者責任を意識するようになりますし、ひいては、投資先企業の価値創造にも熱心になる。銀行員と違って、PEの役職員は、自ら(ハンズオンと言います)投資先の経営に介入して徹底的にバリューチェーンの改善や業界再編を行なうことに特徴があり、その仕事ぶりは銀行員の比ではありません。
シュワルツマンはトランプの経済顧問グループの委員長も務めるし、中国政府との関係も深くまさに最強のPEファンドマン。ただ、報酬額で見るとさらにヘッジファンドは上で、記事にあるファンドへの自己投資からのリターンも含める計算方法だと、年間で5000億円を超える報酬を得た人物もいるし、ヘッジファンド界最強のルネッサンスのジェームズ・シモンズはここ5年間、毎年コンスタントに2,000億円を稼いでいる。
流動性の高い金融商品を投資対象とする運用業務に比べれば、比較にならないほど情報の非対称性が大きいので、高い情報生産機能を求められるため経済的対価が高いのは当然。

日本でも、有能なマネジャーやアナリストがPEに移る例が少なくなくなっています。
全米そして日本でも、最高の「エリート職」となりつつある、プライベートエクイティ。

・なぜザッカーバーグをも凌ぐ高収入が得られるのか。

・なぜ間接的に440万人も雇用できるのか。

・なぜ公共セクターも含めてこれほど影響力を増しているのか。

・結局、PEは救世主なのか、単なるハゲタカなのか。

ニューヨーク・タイムズ取材班による全8回のレポートです。
アメリカの巨大ファンドの幹部は凄いですね、という第三者的感想・・。

少し補足すると、アメリカのPEファンドが、産業としてアメリカの全産業の中でピカイチの利益額を出しているから幹部の報酬額が高いのではない事に留意。PEファンドは、他の産業の様に、財務の安定性や規制、あるいは成長原資の観点で利益の一部を内部留保する必要性に乏しく、利益の殆どを成功報酬に回せるからと、アメリカでは成功報酬に適用されるのは長期キャピタルゲインで税制上もそうするメリットがあるから、という二点によって、アメリカのPEファンド幹部の報酬額は高くなるのだと思う。
まずはキャッチ―に年収の話ですが、8回シリーズでPEを特集するとのことなので楽しみ。数百億ももらうと、人間って何に使うんでしょうね。。。
一般庶民から見れば「桁外れ」と思うが、競争はある世界なので「法外」ではなく、彼らの競争力/政治力の賜物、ということでしょう。資金の出し手から見れば、報酬率が低い所に資金を預けたいというのは無いことはないものの、そもそも投資が成功しなければ意味がないし、成功すれば一定割合分けても良い、と考えるのは合理的。必ずしも全てが事業を/社会をよくする投資でないとしても、何とかしてリターンという数字を出してくれる先に資金を預けたいと思うものでしょうね
かつてPEと一緒に、某企業への投資とIPOを実施した事があるが、「仕事の成功 = 収入」の世界なので、成功したPEの幹部ほど成功報酬で高い収入を得る仕組みは納得出来た。
ハイリターンばかりでなく、ハイリスクでもあるわけで、そこも考えればまあ 納得出来るのでは?
でも日本にPEの幹部もアメリカ並みになる日が来るんですか?
何年か前から急速にPEとのアライアンスが強固になりましたが、PEは投資後しっかり中に介入し体質改善や成長への投資を行うのでサクッとSAPのようなソフトが導入されます。ハンズオンへの本気度が銀行は言わずもがなですがコンサルやテクノロジー企業などに比べて本当に立派だと思います。テクノロジー(そのものという意味ではなく経営の意味)を理解してるかというと微妙・・と思うことはしばしばありましたがまぁ今後はそういう人間も入っていくことでしょう。
「どの業界の経営幹部よりも高いことがわかった」という部分は間違えていますね。
ヘッジファンドのトップは毎年2000億円以上もらってます。
報酬の話で整理した方がいいと思うのが、基本的に起業家の場合、大抵は「報酬」(≒給料)ではなく、「ストックの価値向上」(≒自社株の値上がりと流動化)で資産を増やしてます。
なので、何を比較してるのか明確にした方がいいと思いますが、社会インパクトと対価を比べたいなら、ザッカーバーグやジョブスの方が圧倒的に対価を得ており、おそらくPEファンドとテクノロジー企業の創業者の社会インパクトと対価はそんなに違和感のないレベルになる。

それはつまるところ、社会価値の創造(≒ポートフォリオのリターン、テクノロジー企業の創業者の場合はその企業の現在時価総額とほぼ同等)とその保有比率(ファンドのリターンは出資者のものであって一部しか運用会社に戻らない)が違うからです。

で、PEファンドの経営者がもらいすぎかどうかは、ある意味需給関係で決まるので、もし彼らと同じリターンを出せる人が誰かがキャリーを減らすと下がって行きます。
つまるところそれにより市場で調整されるべきでしょう。

このシリーズは煽りではなく実際の内部をレポートしてほしいですね。