【成毛眞インタビュー】AI時代に生き残るための「STEAM」
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【インタビューこぼれ話】
AI時代に武器にすべき理系知識群「STEAM」。これからの社会では、理系人材・理系知識がさらに重要視されることが予見されます。成毛先生に、未来を担う子供たちの理系教育について聞いてみました。
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ーー「STEAM」が重要視される社会になり、子供たちの教育も変わっていくと思いますが、いまはどのような変化が見られますか?
成毛:いま、面白いのは「LITALICO」という学習塾。ADHDなどの発達障害を持つ子供を中心にプログラミングやロボット技術を教えているところ。最近、普通の学校では問題児と言われていたような子たちを受け入れるLITALICOみたいな場所がいっぱい出てきた。この先、歴然とした差がつくだろうね。
でも、大企業の社長や歴史上の人物にもADHDだったと言われている人はたくさんいる。一定の分野で、すごい能力を発揮することがあるんだよね。そんな子たちが、ロボットを学び始めたら、すごいことになるよ。
いまそこで学んでいるのが、10~15歳の子たちだから、5年もすれば社会に出てくる。親の世代から100%デジタルネイティブで、子供の頃からプログラミングやロボットをやっているその子たちがベンチャー企業を作ったら、きっと他の人は太刀打ちできないと思う。
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LITALICOの事例は、子供たちの学び方に大きな変化が生じており、多くの子供が社会に出るまでにSTEAMを武器として身につけることを示しているのでしょう。いま、「私は文系だから、理系はちょっと・・・」と敬遠している大人も、STEAM分野のニュースに心を開くことから始めるべきかもしれません。数学専攻だった経験から発言すると、日本の大学はapplied mathのコンテンツが少ないから卒業後にすぐビジネスに利用できることは限定的だと思います。
ただ個人的には、卒業後にどんな数式に出会っても臆することがないので、その意味で数学専攻は他の人よりアドバンテージがあるとも思います。