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ちょっと記事が浅いですね。
1000万人以上人口がいる国でおそらく世界一統計が正しい日本からすると信じられないかもしれないですが、少数民族が50を超え、国土が日本の25倍、人口が日本の10倍の中国は統計が難しく、ブレが生じます。
GDPなども各省の合計と中国全体の数字が1%レベルでずれます。

総論でいうと、そもそも建国以降人口が増えすぎ、沢山の人民を養えないので、80年前後から一人っ子政策をやった。
しばらく経って国勢調査をちゃんとやってみると、思ったよりもみんなちゃんと政策を守り、出生率が想定より減ってしまった。
(日本だと「えっ」て思う方多いと思いますが、バッファーを取らざるをえないほど法律の施行実務が難しいのです)

とはいえ一気に自由にすると今度は幼稚園や学校などの社会インフラが急激に追いつかないので段階的に解除し、今この瞬間は全員2人まではOKになっている。
出生率や社会インフラの状況をみて、おそらく長期的には何人でもOkになる。(マイノリティー問題は別の議論ですが)
という形かと。
中国の出生率は国連統計(UN Population)のデータをみたところ1.59。この記事にある国家衛生計画生育委員会の数字を使っている模様。国家統計局は1.05。ずいぶんと大きな開きです。

なお、国連の数値は、Total fertility (children per woman)の数字で将来値は中位としてデータを取得し、2015-20年部分としました(データは下記URLから)。
https://esa.un.org/unpd/wpp/DataQuery/

脱線しますが、国連人口統計は無料で、世界中の色々な人口データを引き出せて便利です。下記から取得できます。日本は国連の分担金でナンバーツー、2億ドル以上払っている国ですから、是非沢山使いましょう。

国連分担金内訳はこちら。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/ranking/un.html
中国は全女性が結婚しても3800万人の男性が余ると言われています。ちなみに日本は300万人(荒川さんのソロ社会参照)です。その中国で「産む権利」が叫ばれるのはなぜか?独身男性は数的には余っているのに。これが「出会いがない」の正体で、男性には「出会いがない」のは本当ですが、女性は「出会いたい人に出会えない」のです。特に中国は「家、車、貯金」などがない男性は結婚できないとされていて、都市部でマンションを買うのは至難の業。「裸婚」という言葉が流行ったのですが、どういう意味か中国人の友人に聞いたら、「家もお金もない男性と結婚するという意味で、それで幸せになれるか、というドラマや小説が流行った」とのことです。出会いたい男性に出会えない。しかし自立できた女性たちが次に向かう先が「産む権利」としたら・・・中国は日本にはない大胆な政策がとれるかもしれません。
他の国の記事も大差ないので仕方ないとは思うのですが、説明が舌足らずな部分も多いと思います。任 宜さんのいう少数民族が多数であることに伴う統計のずれもその一つです。

記事中にあるように、一人っ子政策の罰金を避けようとして申告していない例も実際多いと聞きますが、一人しか産まないというのは中国の文化的・経済的なな事情もあると中国人の友人からよく聞きます。

例えば
・夫婦共働きが通常(この部分は日本が例外的なわけですが)
・男性が結構する際には家を所有している必要があり、両親やその両親(祖父母)が資金を援助するため、最初に男性が生まれると二人目を産みづらい環境
(二人分の家の資金を援助できない)
・幼稚園のインフラ面の不足(引退した祖父母が教育できる場合や家政婦を雇える家庭くらいしか二人以上育てる環境が難しい)

私も中国の都市部にしか住んだことがないので、全体の細かい事情を理解しているわけではないですが、単純に二人っ子政策に変えても一般の家庭がすぐに二人目を作りたい、というわけではないとは思います。
この連載について
長きに渡って語られてきた少子化の問題。しかし、印象論が先行し、少子化を解消するための深いソリューションと行動が足りない。少子化とどう戦えばいいのか? 各分野のトップランナーの提言と海外事例を通して、「少子化との戦い方」を探る。