グーグル、インストール不要のアプリ「Android Instant Apps」第1弾をテスト公開
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今年のGoogle I/Oで発表されたものが、やっと来た。
モバイルアプリの課題は、1) インストールされない 2) インストールされていても使われない こと。多くの企業がアプリを作りさえすれば、顧客とのエンゲージメントやコンバージョンが向上すると期待しているが、アプリ市場はもはや真っ赤かのレッドオーシャン。
そのため、Googleはモバイルウェブにも力を入れているが、アプリでも必要な部分だけを一時的に使えるようにした。それが、このAndroid Instant Apps。個人的にとても期待している。昨年のGoogle I/Oにて実際のデモを触った感じだと日本においては特ににゲームに効く!と思いました。体験プレイの敷居がめっちゃ下がる。
また、マンガアプリなどの試し読みなど可能性は広がるな-、と思っています。
アプリ「ならでは」のエクスペリエンスが提供できているサービスは実施すべき案件ですね。一時期、世の中はアプリが消えて全てウェブアプリになるのではというムーブメントがあったと思います。FirefoxのプラグインやChromeの拡張機能などが、スマホの個人情報等にアクセスできるようになれば、基本的にブラウザ上で全てできるからです。Chromebookも同じ思想で作られていると思います。
フィナンシャルタイムズやフェイスブックなども、一時期はHTML5の可能性に賭けて、アプリからウェブアプリへの移行を模索していましたが、ザッカーバーグが間違いだったと認めた様に、その時期は早かったのだと思います。
おそらくですが、無線通信のインフラが思ったほど早く行き届かなかったことと、マシンスペックの制約もあり、処理速度がユーザー体験に追いつかなかったのではないかと想像します。また、ブラウザに機能が集中し過ぎると、多くのタブを開いてしまい、重くなったり、アクセス管理が面倒になったりするというデメリットもあったかと思います。
Googleのインスタントアップスの技術的仕様はまだ見てませんが、近い思想の延長にある気がします。今後は、パーソナルな情報をスタンドアロンに扱うか、常に通信で行うかの違いによるセキュリティの問題や、独立で動くパーツに設計しなければならない開発上の難しさ、上述したインフラの整備などの問題の絡みで、価値ある判断だったかどうかが決まるのでしょう。
なんでも手早くと言うのは、個人的には抵抗が無きにしもあらずですが、appleのApp storeに縛られた世界とは対局に位置する、将来性のあるアプローチではあると思います。