三菱地所とNewsPicksが仕掛ける新感覚ビジネスイベント

2017/1/19

「丸の内ビジネス酒場」とは

今週金曜日、NewsPicksは三菱地所と共催でイベント「丸の内ビジネス酒場」を丸ビル1階マルキューブ・隣接するMarunouchi Café × WIRED CAFEを舞台に開催します。
本イベントの特徴としては、NewsPicks内にある各カテゴリー（ビジネス、テクノロジー、キャリア・教育、政治・経済）をリアルの世界に再現することをイメージしています。
各カテゴリーでは以下の人気ピッカーがトークセッションを繰り広げます。
ビジネス：楠木建氏、川鍋一朗氏、朝倉祐介氏
テクノロジー：堀江貴文氏、谷家衛氏、矢野和男氏
キャリア・教育：佐山展生氏、小宮山利恵子氏、ムーギー・キム氏
政治・経済：猪瀬直樹氏、石破茂氏、山崎元氏
今回のイベントは単なる講演会ではありません。「ビジネス酒場」との名前がついているように、参加者は食べながら、飲みながら各カテゴリーの対談会場に自由に出入りできます。もちろん、参加者同士の交流も大歓迎です。
※詳細
【2017/1/20開催】丸の内ビジネス酒場
「丸の内の大家さん」とも呼ばれるように、伝統を大事にするイメージがある三菱地所は、なぜNewsPicksのような新興メディアと組むのでしょうか。そして、今回なぜこのようなイベントを開催するのでしょうか。
三菱地所、街ブランド推進部の3名に話を聞きました。

ビジネス以外でも人が集まる街に

「2002年の丸ビル建て替えと、その後の丸の内一帯の再開発が一つの転機でした」と田中文康さんは言います。
今でこそ丸の内は休日にも多くの人が外から集まってきますが、再開発前は「ビジネス特化の街」というイメージが強く、休日は閑散としていました。
一方、当時、渋谷、六本木などに勢いのあるIT企業が次々と集結していました。
「このままではいけない」と危機感を抱いた三菱地所は、再開発の際には丸の内の中心を貫通する丸の内仲通りに商業施設を誘致したり、エリア内で文化的なイベントを実施したりするなど「丸の内はビジネス以外でも楽しむことが出来る街だ」という取り組みを進めていきました。
こうした策も功を奏し、徐々にビジネスの目的以外でも人が集まるようになったそうです。
三菱地所、街ブランド推進部の田中文康さん
同時に三菱地所は、丸の内エリアにおいて、国内外の成長企業の誘致も進めていきました。
2007年に新丸ビルに国内外成長企業向けビジネス支援施設の「EGG JAPAN」を開設。日本未進出の海外企業や世界展開をめざす日本のスタートアップ企業を誘致するとともに、数多くのコラボレーションイベントを実施しています。
また昨年2016年には先端技術の開発を目指すスタートアップや、日本に進出したい外国企業の受け皿となる「グローバルビジネスハブ東京」を大手町フィナンシャルシティ、グランキューブの中に開設しました。
現在、丸の内エリアには金融業、製造業、商社など92の上場企業の本社があり、エリア内の就業者数は約28万人もいます。
そんな丸の内エリアにおいて、三菱地所が目指すのは、かねてからオフィスを構える大手企業と、新しく誘致したスタートアップ企業と、海外の成長企業との新しい“化学反応”を生み出すことです。
「大手企業の就業者にも刺激となるといいし、そこから活気や新しいビジネスが生まれると嬉しい。丸の内エリアが活気づくことで日本経済全体のより明るい未来に貢献できるのではないかと思いました」と島田映子さんは話します。
今回の丸の内ビジネス酒場も、大手企業である三菱地所と、スタートアップであるNewsPicksの新しいコラボレーションの一例です。
三菱地所、街ブランド推進部の島田映子さん

勤務者のためのコンテンツを

今回の企画を実施するにあたり、三菱地所としてもう一つ思い描いていたことがあります。それは“丸の内勤務者ファースト”のコンテンツづくりです。
「これまでは、丸の内エリアの外から人を呼び込むことを重視していましたが、丸の内が外から人が来る街に生まれ変わった今だからこそ、丸の内勤務者のためのコンテンツをずっと作りたかった」と松島香織さんは言います。
丸の内を起点として、エリア勤務者、エリア外の勤務者、大企業とスタートアップ、そして登壇者と参加者の中にコラボレーションが生まれるようなイベントを企画したい。
そんな思いから、本イベントの企画を考案し、新しいメディアの形を目指すNewsPicksに声をかけたそうです。
三菱地所、街ブランド推進部の松島香織さん
今回の三菱地所とNewsPicksの共同プロジェクトは2016年8月から話し合いをスタートし、コンセプト設計、出演者交渉、プロモーションなどの準備を重ねてきました。
本イベントは既に250名の参加予定枠が満席となっていますが、当日の様子は後日独自記事としてリポート予定です。
（バナー写真：istock.com/yoko_ken_chan ）