この連載について
すべての国民に対して生活に最低限必要な収入を給付するベーシックインカム(BI)。2017年は、フィンランドで国民の一部に、約7万円を配るパイロット試験が開始されるほか、米国でも、ベンチャーキャピタルの「Yコンビネーター」が試験を計画するなど、BIがいよいよ進み出す大きな年となる。社会保障だけでなく、国民の「働き方」を大きく変え得るBI。なぜ、今世界でBIが必要とされているのか、日本で導入される可能性はあるのか、ムーブメントの最先端をレポートする。
株式会社スタートトゥデイは、アパレルのオンラインショッピングサイト、ZOZOTOWN(ゾゾタウン)を運営する日本の企業である。 ウィキペディア
時価総額
8,673 億円
業績

この連載の記事一覧

【山崎元】日本は「持久戦」でベーシックインカムに向かうべき
NewsPicks編集部 289Picks

【波頭亮】21世紀の「人類の叡智」こそがベーシックインカムだ
NewsPicks編集部 226Picks

【現地ルポ】ベーシックインカムはフィンランドを救えるか
NewsPicks編集部 224Picks

【井上智洋】日本は世界初のベーシックインカム導入国になれ
NewsPicks編集部 375Picks

【徹底反論】ベーシックインカムは「不必要な賭け」である
NewsPicks編集部 355Picks

イーロン・マスク、FB創業者…米リーダーがBIに熱狂する理由
NewsPicks編集部 467Picks

【3分解説】なぜ世界は今、ベーシックインカムへ向かうのか
NewsPicks編集部 1051Picks

【北欧要人】ベーシックインカムは「すべき」ではなく「マスト」だ
NewsPicks編集部 660Picks
「全員に金を配る」。壮大な社会実験が始まった
NewsPicks編集部 2887Picks
ただ、休みが多く労働時間も短いので、その時間でスキルアップなり副業なりをやりなさい、というメッセージだとすればそれは良いのかもしれませんね、とはおもいます
前澤さんのこの発言には共感できる。僕自身、現在の社会人大学院(立教21世紀社会デザイン研究科)での教職は、まさにこのような仕事観となっている。しかし、BIが社会全体や特定の組織に導入して成功するためには、お金がもらえなくてもやりたいと思えるぐらいの仕事、ミッション、ライフワークを持っていて、かつ社会や組織もそのことに専心することを許容できることが大前提となる。
僕が最初に働いた電電公社(現NTT)は、独占事業体だったため、仕事の仕方も、給与などの処遇も、今から思えばきわめてBI的だった。給与は高くなかったが抜群の安定性と社会的認知があり、特に地方では、最も恵まれた職場の筆頭格だった。でも、実際に現場に入って一緒に働いてみると、職員は若手でも若々しさにかけ、ただただ無難に仕事をこなし、できるだけ余計なことをしない方向に偏りがちだった。現場には、自己実現を諦めて安定を選択した重くるしい諦観が満ちていた。
僕は6年でNTTを飛び出し、以後ずっと、自分らしい仕事の仕方やミッションを求めてキャリアを積み上げていった。そして随分と遠回りをして、今の自分が在る。そのきわめて私的な体験から言えることは、BIは単独で成り立つものではなく、自己実現テーマとセットで考える必要があるということだ。BIは「自分探し」を延々と続けるための社会インフラではない。BIは、前澤さんが示唆するような仕事観が多くの人の実感となり、わくわくしながらミッションの追求ができる「何か」とセットになったときに、真に社会や組織を変容させるものとなるだろう。
前澤さんが提唱される「社内ベーシックインカム」は、実証実験の最小単位であり、モデルケースがつくれれば広がる可能性は高そうですね。
幸せのために働く人だけになったらコンビニやファーストフードで働く人がいなくなって、物流も止まります。最近の議論を聞いていると、お金を持っていてもサービスを受けることの出来ない社会がそこまで来ているような気がしてちょっと怖いです。
まぁ、無人店舗だらけの世の中になったとしても、人は人との繋がりを求めると思うので結局は接客の上手い、面白い店員のいる店がより強くなる気もしますけどね。
中世ヨーロッパで労働は奴隷のもの、貴族はアートや社交に興じていた時代があったと思いますが、奴隷的労働が人工知能やロボティクス技術に代替された時人は何をするかというと、その1つの解はやはりアートになってくる気がしますね。
前澤さんはそこまで見据えてアートに投資しているのかもしれません笑。