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とはいえ裏側には思った以上の生みの苦しみがあります。決して順風満帆ではないです。新しいテクノロジーに挑戦し、技術レベルも変わり、創造的な機能を生み出すこともしなければならない開発陣、それに伴い導入手法も変更を余儀なくされるコンサル部隊、これまでの売り方ではアーリーアダプターを捕まえられない、売り方も進化させなければならない営業、採用する人も変われば、契約も変わるなど、全社あらゆる部門も含め、シフトを迫られたこの数年間、そしてこれからの数年間だと思っています。当然既存のお客様にも迷惑はかけられない訳です。

こうした全社を大きく動かすようなアグレッシブな取組みは簡単には成就しない、生みの苦しみをなんとか乗り越えなければならないのです。

そりゃースケールが違うでしょ、と思われると思いますが、iPhoneもiPhoneが世の中に認められるまでの苦しみは相当あったと文献を読むだけでわかりますし、iPhoneが誕生した感動的なプレゼンの裏には様々なストーリーが隠されてるのと同じように、世の中を変えるにはこれでもかという試練が待ち受けています。

iPhoneと同じくらいのインパクトのある製品を扱っているワクワク感と同時に、そう生易しくない壁を登るために、レベルアップを迫られてヒリヒリしてるのが現場の最前線です。

だから面白いんですが。

(追記)
田添さん、プロフィールにメールアドレスがあるので、個別にご連絡いただければと!
HUEが志向している世界はGoogleやFacebookのようなテクノロジーで作られたERP。分散、並列処理で圧倒的なパフォーマンスを出していく。
各社毎のラックセントリックな集中型アーキテクチャでパフォーマンスを追うライバルERPよりもスケールしやすい。
クラウド型にするもう1つのメリットは自社の業務生産性を他社と比較して強み弱みをベンチマーク出来る事。
AIによるサジェストによる入力の省力化は素晴らしい。複数項目を一気に入力してもHUEが意味判別して適切なカラムに自動配列してくれる。
利用企業視点での難点を挙げれば、これは他のクラウド型ERPも同じ課題を抱えるが、従来のオンプレで利用しているライセンス(ワークスの場合COMPANY)からそのままクラウド利用への自然切り替えが行えない事。
HUEのライバルはSAPやORACLEというよりもWorkdayのような新しいクラウド型ERPという印象。
何年前か忘れましたが、7月に行われたアニュアルな全社集会のとき、牧野さんがHUEを発表しました。

記事にあるように、エンタープライズITの今を嘆き悔しがる話し方から始まりました。

COMPANYを開発し始めた頃、それこそまだホストコンピュータが沢山あった時代ですが、この頃にエンタープライズITでクラサバ型のシステムにしたのも当時は新しかった。今では当たり前だけど。

で、この十数年間でITは何かイノベーションが起きたか?もちろん個々の業務機能はブラッシュアップされたし、革新的な機能も出た。でもコンシューマーITと比べると全然ダメ。コンシューマーの世界ではテクノロジーが入れ替わって革新的な製品がたくさん生まれてるのに、俺たちは全然ダメだと。

だから今までのITと決別すると牧野さんが宣言、そしてHUEのコンセプトが語られた。当時はまだ人工知能という表現はしてませんでしたが、秘書ロボット(阿部さん命名)と言ってました。

あの発表以来、社内は目まぐるしく変わりました。今も超大変です。よく「ワークスはもうベンチャーという規模じゃないよね」と言われますが、私の知る限りでは今が一番ベンチャーっぽいです。
でもね、このイノベーションによって世界の「働く」を変えたい思いで必死ですし、意味のある仕事のなのでめっちゃ頑張れるわけです。

数年後には世界中の業務でHUEが使われてる、そんな世界を目指したい。(個人的思い)
「もともと利益を求めて起業した会社ではありません。目的は事業を通じた社会貢献にあります。」という姿勢が素敵です。そういう会社は、トップも末端の社員も幸せです。牧野さんがどう社会を変革していくのか、注目していきたいですね。
野村さんのコメントがカッコ良い。
数千人規模で、社員の方々もワクワクしながらイノベーションを起こせる組織文化がワークスアプリケーションズの強さなのだろうな。

下記の記事にHUEの開発には300億近くの投資をしているとあります。
牧野さんは、GoogleやTwitterを超えるイノベーションを本気で狙っている。

参考:ワークス「HUE」の開発費は300億円 100ミリ秒のレスポンスにこだわる
http://it.impressbm.co.jp/articles/-/11784
【第23話】ワークスアプリケーションズが目指してきたのは「ITの奴隷にならず、ITを秘書にすること」「空いた時間に人間は本来すべき『考えること』に時間を費やせる」。自分は奴隷になっている気がします…。
「もともと利益を求めて起業した会社ではありません。目的は事業を通じた社会貢献にあります。」

まさに真理ですね。激しく同意します。
コンサルもエンジニアもこの視座が大きく欠落してます。
どうすれば高待遇で安定して、そしてキャリアアップ出来るか?が優先してしまう。違う。どうすれば顧客に貢献出来るか、そして顧客を通じて社会に貢献出来るか、その結果、おのずとスキルがつき、待遇が良くなり、キャリアアップしていくものです。
身も蓋もありませんが、会社はフィクションです。事業や顧客、社会との接点こそリアル。

目的と手段が逆転してしまってはダメ。
"日本企業におけるオペレーション効率が50%上がれば、その分の時間とエネルギーを戦略人事に費やすことができるようになります。"
これだけワークスが貢献しているにも関わらず生産性が上がっているように見えないです。なんでなんでしょう。
知識と知恵の話があったので、その違いや使い方を改めて考えてみました。

知識は対象について知っていることであり、その知っている内容のことでしょうか。だから、単に知っているだけなら検索すれば出てくる。知識はネット上に記録されているので、必要なら検索をすればいい。暗記力は意味がどんどん薄れていると感じています。

知恵は、必要に応じて、知識や経験を活用することでしょうか。社会が複雑化してきて様々なことは互いに影響関係があります。単一の知識や経験で問題が解決する場面はどんどん減っているのかなと思います。

様々な分野の知識や経験を有機的に組み合わせて、必要なときに必要な知識を取り出せることが重要なのかなと感じています。
本当に世界初なんでしょうか??
この連載について
各界にパラダイムシフトを起こしてきたイノベーターたちは、どのような生い立ち、人生を送ってきたのか? その深部に迫ることで、イノベーションを起こす源泉をたどる。