ハイテク投資ファンドにはソフトバンクも自ら250億ドルを出資する計画を明らかにしている(Yuya Shino/Bloomberg News)

  ソフトバンクグループ は、近く設立するハイテク投資ファンドへの出資企業として米半導体大手クアルコムを確保したもようだ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

 関係者によると、クアルコムはここ数日で出資の最終決定に近づいた。出資額は明らかになっていない。

 ソフトバンクは昨年10月にこの「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」の設立計画を発表した。関係者によると、同ファンドは目標としていた1000億ドル(約11兆8000億円)の出資の約束をこれまでに取り付け、近日中に正式設立される見通しだ。

 ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先月12日、 米アップル やアブダビの政府系ファンド(SWF)が出資について協議中だと報じていた。関係者はこうした交渉が前進し、合意がまとまる寸前の段階だと述べた。カタール投資庁もファンドへの投資を協議しているという。

 アップルとカタール投資庁はコメントを控えた。アブダビのSWFにはコメント要請の連絡が取れていない。