【広木隆】2017年、日本株相場も米国金利も上昇するだろう
コメント
注目のコメント
多くの不確実性の中で、米金利を確かな材料としてシナリオの中心に据えることに違和感はありません。
ただ、大内さんご指摘の地政学リスク、Naoyaさんご指摘の中国リスク、それにくわえて忘れた頃にやってくるエネルギー価格という攪乱項を踏まえると、ただでは収まらない一年になりそうです。メインシナリオとしては「米長期金利上昇→円安→日経平均高」のトレンドを予測していると。気になるのはリスクシナリオを含めて米長期金利とドル円、また日経平均の下限の具体的な数字をどう捉えているかですね。日経平均の上限は22,000〜23,000円と予測されていますが、私が知る限り上限については概ね21,000〜23,000円と予測されている方が多い一方、下限についてはリスクシナリオがいくつも描けることからばらつきが大きいように思います。
ちなみにあくまでも現時点での話ですが、以下の記事で示されている日経平均、ドル円のレンジが個人的な相場観に近いものになっています。ご参考まで。
「2017年は日本株高・円安に 地政学リスクで乱気流も」
https://newspicks.com/news/1980721
本記事についてはせっかく昨年も同様に予測を出されているのですから、まずはその振り返りから入っていただきたかったですね。予測が当たったか外れたかよりも、どこが正しくどこで間違えたか検証することに意味があると思いますので。ちなみに昨年の予測記事は以下で、現実の昨年、2016年の日経平均のレンジは14,864.01-19,592.90円でした。
「大回り3年、今年はアベノミクス相場の曲がり角だ(広木隆)」
https://newspicks.com/news/1329949>リスクは、ここで述べたように米国経済が良くなり過ぎる、過熱してバブル気味になることだ。
バブルもそうですが、米国一国が強くなって投資がアメリカに集中することで、新興国の通貨が売られ、新興国でインフレが猛烈化し、内政不安が起こり、紛争・テロ・戦争といった事態になりかねない点で、国際情勢が株価の重荷になることが懸念されます。
また、Naoyaさんのコメント同様、中国経済もリスクを抱えている上、米中経済戦争的なことになれば、国民の目を逸らす意味でも東アジアで極端な行動を起こしかねず、これも日本のマーケットにおいても懸念すべき事象となるでしょう。