【新】一風堂が海外展開で成功した理由。キーワードは「舞台」

2016/12/28

グーグルで人材育成と組織開発を担当し、現在は組織開発コンサル会社を経営するピョートル・グジバチ氏。今、勢いのある日本企業のトップや戦略リーダーと対談することで、グーグル流の圧倒的な成果をあげる人材・組織戦略を伝授していく。

海外に広がる日本のラーメン

ピョートル　清宮さんがグーグルで行ったキーノート・スピーチを聞いてから、僕のラーメンに対するイメージが180度変わりました。失礼ですけれど、ラーメン屋と言えば、古くて汚い店でおやじがやっているイメージでしたから。

ところが、一風堂は今の日本にある3つのチャンスをうまくつかんでいると感じました。ひとつはインバウンド、もうひとつはアウトバウンドというグローバル化。そして、“ザ・ジャパン・ウェイ”というような、“おもてなし”をはじめとする日本文化や伝統料理を世界で伝えようとしている。

まず、グローバル化としては、ニューヨークやロンドン、パリ、シドニーやアジア各国など、12の国と地域に出店しています。非常にオシャレな店舗ばかりですよね。

コメント

注目のコメント

• 岡村 聡

  S&S investments 代表取締役

  ・2016年12月28日

  一風堂はシンガポールではもちろん、ロンドンでもシドニーでも行ったけど、どこも一杯2,000円以上の価格でとても繁盛してた。カエダマとバリカタは完全に国際語となりつつある。
• 八田 浩

  株式会社ロケットスター 取締役　共同創業者

  ・2016年12月28日

  海外におけるラーメンの位置付けは私のなかではとても悩ましいです。
  現地にローカライズするという事は日本人よりも現地の人に美味しいと感じてもらうことになるので、日本の味とは離れます。でも日本のラーメンが世界に広がってほしいとも思う。でも広がれば広がるほど、日本のラーメンではなくなる。
  ズバリ海外出張のビジネスマンである私はマーケティング対象から外れるのです。商売としては極めて当たり前のことなんだけど、大好きなラーメン屋からマーケティング対象を外されるというのはどうも寂しいような嬉しいような。複雑な気持ちです。
• 堀部 太一

  株式会社TPL 代表取締役

  ・2016年12月28日

  グローバル展開しつつも、ローカル要素を加えるのは大切ですよね。ご支援先で海外展開する所を見ても、食文化の違いで想定外の事は多々起きます。基本は同じでも、臨機応変さは大切。そこを考えず、パートナーに任せっぱなしで展開する企業が失敗例の一つになっている印象です。