【緊急寄稿2万字:楠木建】DeNAのDNAを考える(前編)
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明日の回に出る話かもしれないが、私見を…
基本的に、ネットの世界は移り変わりが早い。だからこそO企業であることは必須だと思う(少なくとも創成期において)。一定の規模があるOに対して、それを掴み、ノウハウを会得する。また掴んだものに対しても、維持するためには、他社のOをつぶしたり(買収含む)、自社をその変化するOに追随させる必要がある。もし掴んだOの市場規模が限界に近づいて成長がサチるのであれば、既存領域について規模拡大やノウハウで参入障壁として一企業の中でQ企業というより「Q事業部」を作り、一方でそのキャッシュを新しいOに入れて「次のO」を取りに行く形でないと、5年はともかく10年以上の長期利益はなかなか取れないかと思う。
でも、それは一つの会社のなかで完全に異なる文化を持つことでもあり、極めて難しい。Oを一番最初に掴むときには無視できたリスクも、大きい企業がOを掴むときには無視してはいけない場合もある。また、Oの大きさという観点では、どのレイヤーか、そして文化・言語という点で、一番大きいところはFANGと言われるような世界的なプレイヤーに抑えられている。結果的に、成長を望む日本のネット企業は、Q事業を成長させながらO事業を掴みに行くという経営的により難易度が難しいことをやらざるを得ない状況になりがちと思う。
にしても、やはり何かについてちゃんと議論するとすれば、これくらいのボリュームが必要。楠木先生はじめ、どんどん「こってりとした」長い文章を書いてほしい。スマホ最適化じゃなかったとしても、情報価値があるものがそこにあるときに、それを読むか読まないかは個人の選択。自分は、情報価値の方がはるかに重要。読んでもらうために最適化したものもあってもいいが、必要な情報を捨象したものは、当たり前だが捨象している部分まで理解ができないのだから。自分は理解したい、だから捨象していないものがどんどん出てきてほしい。
注目のコメント
これまでもコメントで書いてきたが「本業を変えてるのが経営理念がない」とか、「利益追求の金の亡者」とかのコメントが全くのピント外れであることがよく分かる内容だし、そういうコメントを書いていた人はよく読んで反省してほしいと思う