フェイスブック、偽ニュース通報ボタン導入へ
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注目のコメント
Facebookが具体的に手段を講じました。
米メディアによると偽ニュースをめぐって、FB社内でも早く対策をとらなくてはならないと感じた社員と、上層部のスタンス(自分たちが真実の裁定者にはなりえない→自分たちはメディア企業でなくあくまでIT企業、だからコンテンツに物言いをしないよ)に温度差があったようです。社内でどうにか対策を、と思った有志が対策案を練っていたとの話がこれまでに出ていました。
今回の発表は、確かに評価できる対策だと思うのですが、一方で決定的な手段を避けているようにも見えます。私はFacebookがもう一歩先にいくためには人間の編集者を置くべきじゃないかなと思っています。大統領選に端を発したFact Check問題。洪 由姫さんがご指摘のとおり、当初のFacebook上層部のスタンスは「コンテンツの裁定者になるべきではない」ということだったと報じられてきました。まずは通報ボタンを付け、ユーザーの力を借りながら偽ニュースに気づきやすい体制に変える、ということなのでしょうか。
「真実」であることをどのように見極めるのか。プラットフォーム側が広めるべき情報、消すべき情報をコントロールするというのは、一歩間違えるとユーザー体験を損なう可能性があり、本当に難しい問題です。
追記:
Facebookの公式発表はこちら。あくまでテスト導入であると書かれています。英語圏のユーザー数%に対して表示していくようです。
http://newsroom.fb.com/news/2016/12/news-feed-fyi-addressing-hoaxes-and-fake-news/
Fact Checkを行うために協力する第三者機関として、現時点で名前があがっているのは、ABC News、Snopes、PolitiFact、FactCheck.org、APだそうです。下記の記事に詳しくまとまっていましたのでご紹介します。
http://www.niemanlab.org/2016/12/clamping-down-on-viral-fake-news-facebook-partners-with-sites-like-snopes-and-adds-new-user-reporting/
また、この取り組みは米国ジャーナリスト養成機関Poynterがとりまとめている団体 International Fact-Checking Network (”国際的な事実検証機関”と訳されていた機関ですね)側から、Facebookに呼びかけて実現したものだそうです。
http://www.poynter.org/2016/facebook-has-a-plan-to-fight-fake-news-heres-where-we-come-in/442649/