【求人掲載】2016年IPO総括。みずほ証券が主幹事に選ばれる理由

2016/12/28
2016年は83の企業が証券取引所に上場した。IPOにとって、2016年がどんな年だったかを振り返るとともに、主幹事数で1位の座を獲得したみずほ証券が、なぜ未上場会社から支持されたのか、スライドでひも解く。
信頼できる主幹事の条件】
上場準備がスムーズに進むかどうかは主幹事の担当者の能力や経験によるものも大きいと実感しています。
発生する様々な課題に対して先回りして手を打ったり、社内を調整してもらえるか。
そういうことができる担当者のいる主幹事を選ぶことが重要だと思います。
【主幹事にみずほ証券を選んだ理由】
東証1部まで最短で行きたかったので、証券会社としての規模感やIPOの実績は気にしていました。
ただ、当時の売り上げなどの規模が小さかったので、他の大手証券からは当社に対する優先度があまり高くないように感じました。それに対してみずほ証券は、全社をあげて、またグループとして、サポートしてくれそうなイメージが持てました。
結果として、株価やスケジュール含め、理想的な上場ができたのではないかと思います。
【信頼できる主幹事の条件】
前言を翻さない、指示、確認の内容が理論的であり、矛盾することがない。これに尽きます。
【主幹事にみずほ証券を選んだ理由】
主幹事選びでもっとも気をつけたことは、当社は事業会社3社が大株主であり、万が一、スケジュール通りに上場できないようなことになった場合でも客観的、理論的に当社のステークホルダーに説明できるようにしておく必要があったため、上場準備のスケジュールと業績目標、内部管理体制について、しっかりと握れるかどうかという点をもっとも気をつけて主幹事を選ばせていただきました。
【信頼できる主幹事の条件】
いざ上場というと、まずは主幹事選びから始まります。そこから上場日までは約2年~3年、もしくはそれ以上かかる会社もあるかと思います。その長い期間において、方向性や価値観までも共有していく必要がある中で、信頼できる相手なのかどうかが一番大切だと思っています。
良いことも悪いことも想定外のこともたくさん起きます。その時に全て包み隠さず共有し、本音で議論し、一緒に対処していける関係性を築けるかがポイントでしょう。実績は多くのノウハウが蓄積されているという証しとして、信頼のポイントです。
【主幹事にみずほ証券を選んだ理由】
銀行・信託とのグループ連携が緊密で「OneMizuho」で対応してもらえることも魅力でしたが、社員の方々が誠実で、信頼できる人たちであるかが最も重要でした。
エクイティストーリーやバリュエーションについてはかなり議論をし、担当者の方も夜遅くまで調整に奮闘してくださいました。
その後、ロードショーで機関投資家を回り、公開価格が決定しましたが、非常にいいIPOになったのではないかと理解しております。
最近は、コンペで主幹事を決める企業が増えていますが、多くの皆さまからみずほ証券をご指名いただいています。
全社同じベクトルで取り組み、提案通りに上場を実現してきた実績や、「One MIZUHO」でサポートさせていただいた結果が信頼となり、評価されたものと考えています。
私たちは現在、成長産業・未上場企業へのアプローチを強力に推し進めており、これまで以上に多くの企業と、共に歩むチャンスに恵まれています。
「未来に輝く企業を応援し、結果的により良い社会を生み出す」IPOは非常に社会的意義の高い仕事です。
経営者と「夢」を共有し、膝詰めでディスカッションをしながら、主幹事獲得から上場までのプロジェクトマネジメントを行っています。
IPOという「ゼロ」が「イチ」になる瞬間に最前線で立ち会い、担当先企業の成長と共に自分自身の成長も実感できるのがこの仕事の醍醐味。
IPOに関する知識はもちろんのこと、ファイナンス、M&A、事業承継などの専門知識や業界知見を持ち合わせていなければ経営者との信頼関係も生まれません。
IPOまでのハードルは高く、様々な課題に真正面からぶつかる「熱いハート」が必要です。「70%熱く、30%クールに」取組むことで信頼を得られるものと思っています。
上場までは複数年の長期プロジェクトです。常時複数の企業を担当し、企業のプロジェクトチームと二人三脚で上場準備をサポートしています。
監査法人や弁護士や証券取引所など関係機関とも連携しながら、IPOのプロとしてソリューションを提供する立場ですので常に緊張感があり、日々勉強しながら成長していかなければプロとして戦えません。
会計や法務、労務など会社経営に係る幅広い専門知識が必要ですので、監査法人出身者や事業会社でのIPO経験者など様々なバックグラウンドの方も活躍しています。
企業の成長過程における重要なゲートである「上場」に向けて、企業の方々と同じ船に乗り、一緒に新しい価値を創ることができる、非常にやりがいのある仕事です。
(スライド制作:砂田優花  撮影:稲垣純也)