[ミラノ 15日 ロイター] - イタリア政府は、経営再建中のモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテ・パスキ)<BMPS.MI>を含む国内銀行に対する950億ユーロ(998億ドル)規模の支援策を22日に承認する見通しだ。現地紙レプブリカが15日に報じた。

支援策では銀行の株式発行支援向けに150億ユーロを用意。資金の振り向け先となる銀行は特定しないもようだ。

また、政府が支援に踏み切った場合に債務株式化によって投資家が負う損失を軽減する措置を盛り込む。

個人の債券保有者の損失を回避する案についてはイタリア経済財務省と欧州委員会の間で協議が続いている。報道によれば、ある財務省筋は個人投資家の損失回避の可能性について、「道は狭く険しい」と表現した。

支援策はさらに、銀行の流動性支援向けに800億ユーロの保証を盛り込む見通し。銀行はこれを、欧州中央銀行(ECB)に担保として差し入れる債券や資産売却に用いる債券の保証に充てることができる。

経済財務省のコメントは現時点で得られていない。