米FOMCが0.25%利上げ、来年3回予想
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足元の引上げ幅と来年の引上げ回数が注目されていましたが、今回0.25%、来年の利上げ予想回数が3回に上がったというのはほぼ、市場が織り込んでいた通りです。トランプ次期大統領が10年で1兆ドルにのぼるインフラ投資を始めとする景気刺激策を主張するなか、FRBが引き締めペースを速め、金融政策の余地を少しでも拡げておきたいと考えるのは自然な動きでしょう。
政治的意図で金利を低く抑え続けたイエレン氏は再任しないとするトランプ氏がこの利上げにどう反応するか・・・。大統領に就任した直後に金融引き締めが進み、7年を超えた景気拡大局面が転換点を迎えるのは必ずしも面白くないでしょうから、FRBとの綱引きに注目です。
いずれにしても、FRB、日銀、ECBと続いた非伝統的金融緩和もいよいよ転換点。日銀は今後も長期金利を抑制し続けられるのか、少し気になるところです。辛坊プロも指摘されてますが、トランプ氏はイエレン氏は再任しないと表明しています。金利据え置きというヒラリー氏への間接的な選挙支援があった、とも言われており、この点でもトランプ氏は譲れないのでないでしょうか。
ちなみにトランプ氏のインフラ投資政策については、財政赤字拡大への懸念から、政府出資より民間投資を喚起することを第一に謳っており、その点ではこれからも利上げを続けていくとはあまり思えませんが、個人的に興味があるところであり、今後の動向を見守りたいと思います。12月FOMCは事前予想通り25bp利上げ、FF金利誘導目標は従来の0.25-0.50%から0.50-0.75%へ。
注目されていた来年以降の見通しは1回あたりの利上げ幅を25bpとして来年3回、再来年3回。事前予想では来年2回、再来年3回。
これにより来年の利上げペースが想定を上回るため、市場の反応は米長期金利上昇→ドル高が急進する一方、米国株は下落。今のところ反応の仕方は素直なものですね。